武装グループが保養地で集団誘拐−コロンビア

　【サンパウロ22日綾村悟】南米コロンビアからの報道によると、首都ボゴタから北西に約三百五十キロのムクラ島で十九日未明、同地を保養で訪れていた観光客八人が武装グループに拉致・連行される事件が発生した。拉致されたうち一人は子供で、ボディガードと一緒にいたところを連行されたという。
　ムクラ島は保養地として有名なところで、コロンビアの富裕層などが休暇に利用する場所として知られている。犯行グループの特定や犯行の動機や目的などはまだ明らかになっていない。

　コロンビアでは年間三千人が誘拐にあっており、その多くが同国の二大左派系武装ゲリラによるもの。左派系ゲリラ組織は、誘拐を通じて得た身代金を武器購入などの活動資金にあてているという。