【ねこまたぎ通信】

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タイ:「水かけ祭」の2日間で198人が交通事故死 主にオートバイ、昨年上回るハイペース

 【東京14日=都葉郁夫】タイは今、1年のうちで最も熱い季節にめぐってくる「ソンクラーン」(水かけ祭)の真っ最中。バラモン教陰暦の「正月」にも当たるこの時期に急増するのが交通事故死者。今年は、ソンクラーン初日の12日から13日までのわずか2日間で既に、全国の同死者数が198人を記録し、負傷者も7706人に達した。

 この死者数は昨年同期の142人に比べ、56人も上回るハイペース。このため警察本部と保健省はドライバーらに安全運転を励行するよう呼び掛けるとともに、盛り場周辺や幹線道路などでの取り締まりを一段と強化している。

 14日付の日刊紙バンコク・ポスト(電子版)などによると、今年のソンクラーンは12日−16日の5日間。国民の多くがこの休日時期に里帰りし、家族と一緒に新年を祝うほか、互いに水をかけ合いながら「暑気払い」を楽しむのが慣例。

 盛り場周辺などでは市民たちが、通りかかった車やオートバイにめがけて大量の水をかけながら楽しむ。中にはホースを持ち出し、高圧の水を浴びせるケースもあり、これをまともに受けたオートバイ運転手がバランスを崩し、転倒する事故も多く起きる。

 警察本部などによると、これまでの死者198人のうち約90%がオートバイの運転手と同乗者たち。しかもそのほとんどが酔っ払い運転のうえ、ヘルメットの着用義務を無視していたため、転倒時に頭部を強打したのが主な死因だったという。

 昨年のソンクラーン期間中の交通事故死者総数は567人、負傷者総数は約3万8000人だったが、今年はそれをかなり上回る可能性が懸念されている。