【ねこまたぎ通信】

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カンボジアの中田厚仁さん襲撃現場で10周忌式典

 【コンポントム(カンボジア中部)=奥村健一】国連暫定統治下のカンボジアで、ボランティアとして選挙監視活動中に射殺された中田厚仁さん(当時25歳)の10周忌にあたる8日、襲撃現場の同国中部コンポントム州で、父親武仁さん(65)(大阪府東大阪市)や地元カンボジア人ら約2000人が参列して「追善式典」が営まれた。

 しゃく熱の日差しを浴びた僧の読経が響く中、午前8時半(日本時間同10時半)過ぎから、武仁さんは、事件現場を整備して作った花壇に線香を供え、「カンボジアは戦乱の過去から抜け出し、平和の中で発展しつつある。平和はもろく、だからこそ貴いということを、もう1度思い起こしてほしい」と訴えた。

 首都プノンペンから北約200キロに位置する荒れ地だった銃撃現場付近は、整備が進んで「ナカタアツヒト村」(通称アツ村)と命名され、約800人が入植して暮らす。武仁さんらの呼びかけによる日本からの寄付などで、小学校や道路、井戸、医療センターが整備され、先月末には木造平屋建ての中学校が完成した。