対イラク人道援助の再開決議案を可決 国連安保理

2003.03.29
Web posted at: 17:46 JST

• CNN

国連本部（ＣＮＮ）　国連安全保障理事会は２８日、米英軍などの対イラク攻撃の開始で中断している同国民への人道援助プログラム「石油と食糧の交換計画」を再開するための決議案を、全会一致で採択した。米英軍の進撃で、戦況が安定した地域から食糧などの供与を開始する見込み。

決議案は、シリアを除く１４理事国が提案国に名を連ねた。事実上、米英軍の責任で配給を実施する内容。実施状況について、今後４５日間内に安保理へ報告することも決められた。

同プログラムは、国連の管理下で原油を輸出し、その売却収入で食糧や民生品を購入している。経済制裁下のイラクでは国民の６割相当がこの配給に頼っているとされるが、今月１７日に作業に当たる国連要員が国外退去したため中断している

●安保理の諸君、君たちが現場へ逝きなさい。侵略支持側も不支持側も、イラクの民衆の安全に対する責任の一端は君たちにあるのだから。