「支持国じゃない」スロベニアが米リスト誤りに憤慨

　【ベルリン＝宮明敬】スロベニアのロップ首相は２７日、緊急記者会見し、米政府が誤って同国をイラク攻撃支援国リストに含め、ブッシュ米大統領が米議会に要請した戦費などの補正予算の配分先になっていたことを明らかにした。米国務省も誤りを認めたという。

　スロベニアは人道支援や傷病兵の搬送を除き、米軍機の領空通過を拒否している。ロップ首相は「わが国はイラク攻撃を支持するグループではなく、『平和の同盟』の一員だ」と強調した。

　一方、特殊攻撃部隊５０人を含む２００人の将兵を対イラク戦線に送っているポーランドのシュマイジンスキ国防相は同日、「ブッシュ大統領やラムズフェルド国防長官といえども、秘密保持には留意してもらいたい」と述べ、米側が特殊部隊の参戦を公表したことに苦言を呈した。ポーランド国内に大きな波紋が広がったために、東欧随一の親米国の政府も対米批判を口にせざるを得なかったようだ。

(2003/3/28/12:42　読売新聞　無断転載禁止)

●もうしっちゃかめっちゃか、一国の政府がそんなふざけたミスってあり？