【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 ちちくりまんぼ

「百年に一度」が「千年に一度」になりそうな勢いの昨今です。
「百年に一度」なら、長生きしていれば、たいていの人は生涯に一度は遭遇しそうですが、「千年に一度」となるとこれは大変貴重な経験が出来るというものです。そうなれば自民党にも民主党にも、すべからく政治家のみなさん、官僚の皆さんに感謝です。
そんななか、足の引っ張り合い、つばの引っ掛け合いばかりが目についています。自分の周辺の危機管理ばかりに目が逝ってしまって、土台が揺らいでいることに関しては一顧だにしていない様子です。死なばもろとも、ですかね。
国民を蚊帳の外において、蚊帳の中でちちくりあって実に楽しそうにも見えます。


ところで、西松問題でみなさん大騒ぎしておられますが、検察を動かす力学というのは、どうも政府ではなく別の勢力のような気がいたします。この勢力のことを仮に「かんぽ」と呼称します。そうすると、見えてきますね。「なんだかなー」の部分が。
あ、別に仮称を変えてもいいんです。みなさんのお好みの仮称を考えてくださって結構だと思います。それはそれで、いろんなものが見えてきますね。
皆さんがお考えの「仮称」のどれが正解!という話ではなく、大体似たり寄ったり、というお話です。


そもそも政治献金なんて、
「私は心からあなたの理念と行動を支持しております。私のお金を是非お役立てください」
といって献金する人はほとんどいないでしょう。
ゼネコンだろうが、個人だろうが、法の定める手続き通りであっても、
「ま、ひとつよろしく」
って言って、「よろしく」の次に続く言葉を腹中にたっぷり抱えながら献金する人が大部分です。
「ちょっと近くまで来たので寄ってみました」
って、渡した菓子折の底に百両とか二百両とか入っていたりすることも、たまにはあるでしょう。
ま、どんな場合でも、
「倍返しでよろしく!」
なんて声に出して言う人はいません。
声には出さないけども、腹の中ではガンガン鳴り響いておりまして、その腹の中を『ミクロの決死圏』よろしく探索し、具体化していくことに長けた政治家が階段を駆け上がっていく仕組みになっているのです。階段を駆け上がれば上がるほど、周囲にはお金を抱えた人たちが大勢集まってきて、うろうろ後をついて歩くことになります。献金と出世の相関はますますたかまり、比例式は一次関数ではなく、二次関数的放物線を描いて駆け上がっていきます。
ですから、西松建設だけでなく、政治献金の出所を全て辿っていきますと、そこにはいろんな思惑が潜んでおり、浄財と呼べるものは微々たるものではないでしょうか。そう考えると、献金そのものが「悪」になっちゃいます。
なっちゃいますが、なっちゃいますと、政治が停滞することにもなります。
「どうせ、停滞してるよ」
という声も聞こえてきますが、それはまた別の力学が働いているわけで、献金を全部「悪」にしてしまうと頗る都合が悪い。では、どっかに線引きして「悪」でない献金を偽装してしまえ、と出来たのが「政治資金規正法」なわけです。
「みんな、うまく運用してくれよ」
という法律ですな。
どうして、うまく運用できないのですかね。


ところで、「百年に一度」って具体的にどのくらい?
「千年に一度」は?