【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 ヴォネガット礼賛 SF万歳

先だって涅槃に旅立ったカート・ヴォネガットの最近作品集「追憶のハルマゲドン」を読んでまた触発されて,「猫のゆりかご」と「スローターハウス5」を再読してしまった.翻訳は全作品揃えているので順次再読するつもりである.
カート・ヴォネガット非公式ページ
VONNEGUT•COM -- The Official Website of Kurt Vonnegut
「追憶のハルマゲドン」は,息子さんの紹介文と講演の草稿とドレスデン爆撃にまつわる初期の短編を集めたものだが,久しぶりにヴォネガットの文章を読んでいるうちにとても気持ちよくなってしまったのである.
彼の軽妙で皮肉の効いた乾いた文章はたまらなく好きだ.心の内側がむずむずしてしまう.
講演の草稿はここでも紹介した例の小気味よい講演●やったね!ヴォネガット! ぎゃはははははは. - 【ねこまたぎ通信】の草稿らしい.

「ブッシュとヒットラーの唯一の違いは、ヒットラーは選挙で選ばれたという事です。もう皆さんも良くご存知のように、選挙は盗まれたんですよ。この土地(オハイオ州)でね。」

もう身体中がむず痒くて,活きのいい車エビみたいにのたうちまわりました.
ところで昨日ヴォネガットの作品を掘り出していたのだが,「タイタンの妖女」だけがどうしても見当たらない.
困った.貴重な初版なのに.
文庫版ではない.私にとっては大事な大事なハヤカワSFシリーズ,知る人ぞ知る,あの銀の背表紙のやつだ.
昨日はホコリまみれになって蔵書を掘り返していたのだが,カメムシやムカデの干涸らびたのはあっても,例のブツがさっぱり見つからないのである.
ハヤカワSFシリーズの棚にも,ヴォネガットの棚にも無いとするといったいどこへ行ったのだ.
で,しばし悪戦苦闘していたのだが,だんだん疲れてきて,興味がだんだん別の方向へ,掘り返しているうちにどんどん横道にそれていって,書架の奥の方に眠っていたハヤカワSFシリーズを右クリックして順序を「最前面に移動」した.(書棚にこんな機能欲しいよね.)
おーー.
綿埃をかぶった懐かしい作品群に再会して,ひとつひとつ手にとって眺めているうちに10回はオーガズムに達してしまった.本を眺める私の肩越しにカメムシやムカデも興味津々集まって覗き込んでおりました.
そして,急遽予定を変更して,ハヤカワSFシリーズを一冊目から読み返すというのはどうだろうか,などと思い始めた.今では読むことの出来ない古典的名作も数多くこのシリーズで刊行されている.
あ,元々社のSFシリーズはどこだっけ.「火星人記録」「地球の緑の丘」「人形つかい」「発狂した宇宙」「人間の手がまだ触れない」…
ガサゴソガサゴソ……
ああ,際限なくSFの奈落へと落ちていく……
久々のそんな休日であった.
そういうわけで,ヴォネガットよ,ありがとう.
とりあえず現在仕事机の上には,ヴォネガットの著作を年代順に積み上げている.
が,アルフレッド・ベスター「虎よ,虎よ!」も久々に読み返したいなー,あの興奮は尋常ではなかった,オラフ・ステープルドンシオドア・スタージョン,∞∞∞ 以下省略.


つづく.


so it goes.


追憶のハルマゲドン

追憶のハルマゲドン


おもろかった↓
d(゜ー゜*)!d(゜ー゜*)!


おもんないわい↓
( #` ¬´#) ノ!