【ねこまたぎ通信】

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 耳が痛い

中国を恐れてダライ・ラマを冷遇する日本 2007/12/06

【東京IPS=キャサリン・マキノ、11月26日】
http://www.news.janjan.jp/world/0712/0712046653/1.php


福田首相率いる日本政府は、国民に仏教徒が多いにもかかわらず、チベットの宗教指導者ダライ・ラマ氏の10日間の訪日を無視した。政府役人は誰も、空港にも祈祷会にも講演会にも、現れなかった。
10月の訪米の際には、米議会から民間人への最高勲章のゴールド・メダルを授与され、その式典でブッシュ大統領から直々にメダルを手渡されたのとは対照的だ。野党民主党鳩山幹事長ダライ・ラマ氏に面会し、チベットの自治を支援すると表明した。
72歳のノーベル平和賞受賞者であるダライ・ラマ氏は仏教団体の招きで訪日したが、政治活動を行わないという条件で入国を許可された。チベットの独立を扇動するとして中国がダライ・ラマ氏の海外旅行に異議を唱えているからだ。ダライ・ラマ氏は1959年に中国軍が駐留するチベットの首都ラサから15日間かけてヒマラヤ山脈を越えて脱出している。
政府の冷遇のせいで、日本人の多くはこの宗教指導者の来日を知らなかった。新聞にもテレビにも取り上げられなかった。一般の日本人は、特に外国の人権問題には関心が低い。ビルマで日本人ジャーナリストが射殺されてもビルマの独裁政権批判が高まることはなかった。もうひとつ、関心が低い理由として、小泉元首相および安倍前首相のときに悪化した中国との関係の修復を目指す日本政府の思惑もある。
中国がダライ・ラマ氏を分離主義者と決めつけて同氏の日本訪問を遺憾としている一方で、ダライ・ラマ東京事務所の代表は、9350万人の仏教徒がいる日本の政府の対応を悲しんでいる。日本に仏教が伝わったのは6世紀で、以来、学問、芸術、社会、政治に深い影響を及ぼしてきた。だが今回の訪問では政府は護衛も提供していない。
現在、中国が米国に代わって日本の最大の貿易相手国となっている。小泉元首相の靖国参拝をきっかけに日中関係は悪化していたが、福田首相靖国神社の参拝はないと明言するなど中国との関係を重視している。この地域での緊張を好まない米国への気遣いもあるとも見られている。訪日したダライ・ラマ氏を歓待しなかった日本政府の対応について報告する。(原文へhttp://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=40209
翻訳/サマリー=加藤律子(Diplomatt)/IPS Japan松本宏美
IPS関連ヘッドラインサマリー:
日本:ビルマへの援助停止求めて東京でデモ
http://www.news.janjan.jp/world/0711/0711205884/1.php
ネパールに逃げ込むチベットの人々
http://www.news.janjan.jp/world/0610/0610223216/1.php
(IPSJapan)

マスメディアや権力者が無視する,あるいは,弾圧しようとする話題こそ,私たち個人メディアが取り上げるべきなんだと,反省しきりである.
仕事が忙しいこともあったが,実は私も知らなかった.来日するという話は聞いていたと思うが,関心の外にあったのが正直なところである.
それにしても,日本政府はどうしてこんなに卑屈で卑怯者なんだろう.中国に対してだけでなく,米国やその他の欧米諸国に対してもである.
謝るべきは謝り,改めるべきは改め,言うべきことは言う,簡単なことじゃないか.批判されたくないから何も言わない,何も言われたくないから自ら進んで蚊帳の外にいる,これでは,ただの引きこもりである.