【ねこまたぎ通信】

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 イラク情勢ニュースの気になる記事

☆★イラク人の日常的恐怖感をものがたる米国大使館メモ

イラク情勢ニュース 速報&コメント 6月21日 (一部割愛しました)
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060621/1150876899

バグダッドの米国大使館が米国務省に送った外電は、大使館の外交部門で働くイラク人スタッフが日頃、日常的に感じている恐怖感や悲惨さをまとめたもので、それは一般のイラク人が感じていることとも共通するものである。米国政府トップが「自由」になり、「民主化された」というイラクの現実が、賛辞とはほど遠い実態であり、むしろ占領下での生活が悪化していることを如実にものがたっている。
ワシントン・ポスト紙がその外電を入手し、大使館情報 Embassy Memo として、6月20日付で全文とあわせて紹介している。eイラクでも概略が紹介された。
その内容のいくつかを紹介しよう。

  • 外電冒頭の要約: 「対外部門で働くイラク人スタッフは、イスラム主義者および/あるいは民兵が日常の習慣にも悪い影響を及ぼしている。適切な服装や慣習に対する嫌がらせがますます広がっている。彼らはまた、停電、ガソリン価格の上昇が生活の質を悪化させていることも報告している。居住地によって違いはあるが、高級住宅地でさえも・・・目に見えて悪化してきた。」
  • 「欧米型の服装を好む」あるイラク人女性スタッフは、彼女が住むシーア派およびクリスチャンの居住地で、見知らぬ女性からベールを着用せよ、自分で車を運転するなと忠告された。」
  • 別の女性スタッフは彼女の住む居住地で、「携帯電話を使うのを止めるよう」にと女性たちが宣告されたと報告した。同じ女性は、毎日グリーンゾーンの検問所まで乗るタクシー運転手から、「ヘッドスカーフを着用しないと乗せるわけにいかない」と言われた。
  • イラク人女性スタッフ(複数)は、さらに、「幾つかの省庁は、特にサドル支持者が支配する貿易省など、女性に仕事中もヒジャブ(髪を隠すスカーフ)の着用を強制している。」
  • この外電は男性にも服装規制が出されていると指摘する: 「今では外で短パンをはくのは男性でも危険だとスタッフが報告した。彼らはもはや子どもたちを半ズボン姿で外で遊ばせることもできない。外でジーンズをはく人々は(スタッフの説明では)ワハーブ派とサドル派から攻撃される。」
  • 外電はイラク全土で民族および宗教にもとづく強制立退きの話があることを報告した。
  • スタッフたちは大使館に、5月末、彼らは6時間につき1時間、1日の合計で4時間しか電気が供給されなかったと報告した。6月には状況はいくらか改善されたようで、ある住宅地では3時間に1時間の電力供給が報告された。だがバグダッドのある住宅地では1ヶ月以上の停電がつづいている。外電によると、「病院、政党本部、グリーンゾーンに近い地域ほど良好で、ある地域では24時間の電力供給がある。」
  • ガソリンの列は侵攻直後から問題になってきた。ある大使館スタッフは、最近、タンクを満タンにするために12時間も列に並んだと報告した。

 ・・・・

  • 外電の最終行には駐イラク米国大使の名前がハリルザトと書かれていた。


 U.S. Embassy Memo Outlines Iraqis' Fears
 http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/06/20/AR2006062000789.html

 全文 PDFファイル
 http://www.washingtonpost.com/wp-srv/opinions/graphics/iraqdocs_061606.pdf

 Bleak Memo from U.S. Embassy
 http://electroniciraq.net/news/2393.shtml

☆★サダムの弁護士殺害、裁判中に3人目

イラク情勢ニュース 速報&コメント 6月22日
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060622/1150957677

 サダム・フセイン弁護団の弁護士が射殺されたことに抗議して、彼と7人の被告たちはハンガー・ストライキに入った。裁判が始まった昨年10月19日以降の8ヶ月間に暗殺された弁護士はこれで3人になる。ハンガー・ストについては弁護団長が明らかにしたとロイター通信が伝えた。
 ハミス・アル・オバイディ弁護士はサダムおよびバルザニ・イブラヒムの弁護を担当していたが、21日朝、自宅から誘拐され、サドル・シティーに近いシーア派居住地で射殺された遺体となって発見された。
 (写真は昨年10月、法廷に立つオバイディ弁護士)
 弁護団長のハリル・アル・ドレイミは、今回の暗殺について内務省が関係していると非難した。ロイター通信によると、目撃情報は幾つかあり、弁護団の1人はオバイディが警察の制服を着た男たちに自宅から連れ去られ、彼らはイラク治安部隊の使う車両に乗っていたと話した。
 ニューヨーク・タイムズの記事では、オバイディの妻が犯人たちは民間人の服装で、夫妻と子どもたちが寝ているときに家に乱入し、内務省治安部隊のメンバーだったと語ったという。
 またニューヨーク・タイムズによると、別のイラク人目撃者はオバイディを連れ去ったのはムクタダ・サドルの民兵マフディ軍の一団だと話したという。
 いずれにしても、弁護団は、7月10日の最終弁論を前にして弁護団への野蛮な恫喝だと受けとめている。エジプト人弁護士モハメド・モネイブは、「彼の暗殺は弁護団へのメッセージだと考えている。お前たちが活動を続けるなら、バグダッドの街中で真昼間に死ぬことになるぞ! というものだ。これは血で書かれたメッセージだ」と述べた。サダム弁護団は、「彼らは密室で裁判を進めたいのだろう」という。
 ドレイミ弁護団長は、「サダムたち被告はオバイディ弁護士の殺害に抗議してハンガー・ストに入った。彼らは弁護団に国際的な保護が与えられるまでハンガーストを止めないと誓っている」と語った。

Saddam lawyer killed; Iraq workers seized
http://p142.news.scd.yahoo.com/s/ap/iraq;_ylt=Ahn8F4Drv0gYyEpN9Bt9qjNX6GMA


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