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ロンドン爆弾テロはアルカイダと無関係 英紙が政府の調査内容を暴露

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1844500/detail


アルジャジーラ特約9日】9日付英紙、オブザーバーは、昨年7月7日にロンドンで起きた爆弾テロ事件に国際テロ・ネットワーク「アルカイダ」の支援があった証拠は見付かっていないと報じた。この爆発事件では、4人の自爆者を含めて56人が死亡した。
同紙は、同事件調査報告の漏洩したコピーに依拠して、英国政府はこのテロ攻撃を説明する中で、殉教に心が傾いた4人の英国人自爆テロ志望者が考えた「簡明かつコストのかからない」計画と表現しているという。
同報告はまた、パキスタンから来たと考えられるアルカイダの仕掛け人が爆弾テロの計画づくりに手助けしたという当初の考え方を否定した。テロ要員が使った車の中からバックパックに詰め込んだ爆発物が発見されたため、5人目のテロ要員の存在が想定されたが、その可能性も薄れてきたとしている。
同紙はさらに、同報告は、4人のテロ実行者がインターネットのテロ関係サイトを漁って必要な情報を見つけたとしていると報じた。バックパック爆弾の経費はわずか数百ドルだという。
同報告は、テロを実行した4人、シディック・カン、ハシブ・フサイン、シェザド・タンウィール、ジャーメン・リンゼイの国外との連携や支持の証拠について割り引きして考えるようになっているものの、このグループがカンのパキスタン旅行によって刺激されたと強調して記述しているという。
同報告によると、パキスタンで「戦士」として知られる人物たちとの会合は事実調べというよりむしろ、イデオロギー的であったという。
オブザーバー紙の記事は、一方、政府報告書と一緒に公表される可能性がある下院情報・安全委員会の批判に触れて、7月テロ事件の前に、情報当局がなぜカンに対する監視を取り止めたかについて疑問を呈した。
同記事によると、カンは、このテロ攻撃の中心人物であったことが確認されており、テロの数カ月前から情報当局者に特定されていた。
野党の政治家たちは、この調査記録の細部がわかれば、さらに多くの疑問点をもたらすだろうと発言している。
例えば、同報告書は、4人がどのようにして会合を持つようになったのかについて解明していない。このことは、あまり力量のない小独立グループが起こす安全上の脅威について懸念を呼び起こすことになる。
野党、保守党の影の内閣で国内治安問題のスポークスマンを務めるパトリック・マーサー氏は、オブザーバー紙上で、「この報告のような一連の報告書は、テロ攻撃の前に警戒態勢が緩んだこと、ありそうなアルカイダの関与、テロ計画の事前、事後の関連などの疑問に答えていない」と評した。
同氏はさらに、もし(報道が)確認されれば、この公式調査報告はしょせん、昨年のテロ事件にからむ諸問題について大掛かりで独立した調査を要求することになるだろうと述べた。
政府の調査報告の全容は、向かう数週間中に公表される運びと、オブザーバー紙は報じた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)

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