【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 ポチの嫌いな東京新聞

大事なことは何も議論されない日本の国会.
ε-(ーдー)ハァ
この人たちには,年収300万円でも十分すぎる.

政治とカネ 『郵政騒ぎ』に紛らすな

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20050801/col_____sha_____003.shtml


 五十五日間の延長も残す会期が二週間を切っている。相変わらず郵政ざんまいの真夏国会に、ふつうの市民の目が「政治とカネ」を忘れてはいないかと告発した。さあ、どうする自民党、小泉さん。
 成立か、それとも廃案で衆院解散か。郵政民営化法案をめぐる小泉首相と反対派の、いわば自民党の内輪もめが、大詰めを迎えている。
 五日にも想定されている参院本会議“決戦”へ賛否両勢力の票獲得攻防が慌ただしい。みんながそれに目を奪われていた。
 そんな郵政騒ぎの最中に、東京第二検察審査会が異議を申し立てた。「政治とカネ」の問題はどうしたのか、郵政騒ぎに紛らせていいのか、と言わんばかりに、である。
 日本歯科医師連盟日歯連)の不正献金事件に絡んで、かつて名を取りざたされた自民党前副総裁、山崎拓氏について「起訴相当」、同じく自民党自見庄三郎木村義雄衆院議員も「不起訴不当」と議決し、検察当局へ再捜査を求めた。
 いずれも同党の政治資金団体国民政治協会をかませた「迂回(うかい)献金」を受領しながら、その年の二〇〇一年分政治資金収支報告書に記載しなかった、として告発されたが、起訴を免れていた。ちなみに献金額は確認されただけで山崎氏に三千万円、あとの二人には各一千万円。
 検察審査会は一般の有権者から抽選で選ばれた十一人で構成する。議決に拘束力はないが、ふつうの市民の常識が反映されたと見るべきである。政治的配慮を疑われないためにも、検察当局には速やかな再捜査と厳正な結論を急いでもらいたい。
 再捜査で徹底究明すべきは、言うまでもなく検察審も見逃さなかった企業・団体による迂回献金問題だ。
 幾度となく指摘されながら、小泉首相も党執行部も、存在すら否定してきた。無用な疑いは避けたいと自民党政治資金規正法改正案を用意したが、中身は実効性の疑わしい若干の法の手直しである。その成立すら郵政騒ぎで危ぶまれている。
 検察審の議決に表れた市民の常識は、抜本是正を促しているのだ。
 司法の場では今月から九月にかけて、旧橋本派への日歯連一億円献金事件で橋本龍太郎元首相、野中広務元幹事長、青木幹雄参院議員会長が相次いで証言を求められる。国会が郵政ざんまいで幕を閉じようとも、「政治とカネ」は終わらない。
 この国会で郵政民営化法が成立しなければ衆院解散・総選挙になるらしい。それもいい。「政治とカネ」も主要な争点となるのだろう。そんな総選挙なら望むところである。