【ねこまたぎ通信】

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 民主主義の終焉

(7/25)英各紙、一斉に誤射批判・射殺方針めぐり議論

http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt91/20050725SSXKB016225072005.html

 【ロンドン25日共同】ロンドンの地下鉄で、警官がテロと無関係のブラジル人男性を誤って射殺した事件について、25日付英各紙は1面に男性の写真を掲載、批判的に報道した。自爆犯の疑いがある人物を射殺する警察当局の新方針をめぐり議論が沸騰している。
 「無実の人がさらに撃たれる恐れも」との見出しを掲げたデーリー・テレグラフ紙は、自爆テロ対策のためには第2の犠牲もあり得るとし、射殺方針は「正しい」と釈明したロンドン警視庁のブレア警視総監に遺族が反発、謝罪受け入れを拒否したと報じた。
 ガーディアン紙は「なぜ無実の男性が標的になったのか調査を」と主張。男性を疑った根拠や発砲前の警告について情報開示を求めた。また自爆犯と疑ったのなら、なぜ通りで捕まえなかったのかと批判した。
 フィナンシャル・タイムズ紙は、下院議員らが射殺方針について説明を要求していると報道。
 ただ、71%が射殺方針に賛成しているとの世論調査もあり、テロ防止のためには仕方がないとの意見も紹介されている。

これに対して,

ロンドン警視庁「テロ容疑者射殺の方針は正しい」

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050724AT2M2400Q24072005.html

 ロンドン警視庁のイアン・ブレア警視総監は24日、スカイテレビの番組で、「自爆テロ容疑者を容赦なく射殺する方針(シュート・トゥ・キル)」について「正しい方針だと思う」との見解を明らかにし、「今後もこうした決断をしなければならない捜査官が出るだろう」と述べた。
 胸、腹部を撃つと、爆破の猶予を与えたり、爆弾に当たり誘爆を招いたりする恐れがあるため、即死の可能性が高い頭部を狙撃する。警察当局は多数の犠牲者を避けるために必要な措置と主張している。2003年夏までにイスラエルスリランカなど自爆テロが多い国に担当官を送って訓練を受けさせ、ノウハウを導入した。
 今回、ブラジル人を射殺したのはロンドン警視庁の対テロ特殊部隊SO19と報じられている。英国には警察官が約15万人いるが、北アイルランドを除き通常の制服警官は銃を携行していない。銃を持つのは特別訓練を受けて、上官の許可を受けた「武装警官」に限られる。(ロンドン=横田一成) (00:12)

疑わしきを罰するどころか,いきなり射殺では処置無しである.何でもありじゃん,これって.
これでは,むしろテロリストの思惑通りである.
さらにIDカードの導入に向けて拍車がかかるものと思われます.

ブレア3期目施政方針、IDカード導入焦点

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050518AT2M1701S17052005.html

 【ロンドン=横田一成】英国のエリザベス女王は17日、上院で演説し、下院議会の開会を宣言、3期目のブレア政権の当面の施政方針を示した。総選挙で争点となった治安、移民問題などを主要課題に据えた。全住民を対象としたIDカードの導入が最大の焦点となる見込み。
 英国では例年、国会の会期冒頭に女王が演説して施政方針を示す。今回はブレア政権が来年11月までの会期中に審議を求める50法案を提示した。
 IDカード法案は昨年提案されたが、与党、労働党内の反対などで審議が先送りされた。カードは電子チップに住所、氏名、生年月日、国籍などを記録し、不法移民やテロリストの取り締まりにも効果を上げるとみられている。野党では保守党が原則賛成、自由民主党が反対の立場を示している。
 移民対策で医師、技術者など熟練労働者を優遇するポイント制度の導入を目指す。2006年前半にも実施する欧州連合(EU)憲法批准の是非を問う国民投票の実施に向けた法案も提出する。 (22:00)

参照:IT & 経営 :テクノロジー :日本経済新聞

テロリズムに関する根元的な問題を議論することなく,どんどん警察国家としての支配体制を強化していくことになるのだろうか?
テロの対象が「一般市民」であるかぎり,為政者にとっては痛くも痒くもない.
というか,為政者が一番疑わしいわけですが,\(^_\)ソレハ(/_^)/コッチニオイトイテ,為政者による強権体制が強化されると云うのは,民主主義の最も望まない方向であるのではないかしら.
エシュロンによる盗聴システムと国民のID管理,町中に張り巡らされた監視カメラ,有無をも云わさぬ保安処分,こんな社会のどこに自由があるのか?
エシュロン
あな恐ろしや.