【ねこまたぎ通信】

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 インカの道を辿る

20年のゲリラ戦で亡くなった人々を追悼する2200キロの旅-ペルー

http://www.excite.co.jp/News/odd/00081114026367.html
[ 2005年04月21日 04時43分 ]

[リマ 19日 ロイター]  インカ帝国時代の飛脚《チャスカ》の足跡をたどりながら、3人のペルー人がアンデス山脈に沿って2200キロを歩き、20年に及ぶペルーの反政府軍の暴力によって死亡・行方不明になった6万9280人を追悼する。
旅が始まるのは5月1日。1980〜1990年代にペルーを引き裂いた暴力で家族を失った2人の男性と1人の女性が4ヶ月かけて、ペルーのアンデス山脈の長い尾根に沿ってインカ人が切り拓いた道をたどり、北部の都市ピウラから南のボリビアとの国境までを歩く。
ニロ・ニノ・デ・グズマンさん(20)は19日、ロイターに「2歳の時に亡くした両親のことを考えながら歩きたい」と語った。
ある日、兵士の一団がやってきて、両親をテロリストとして告発、銃を突きつけ、拉致していったそうだ。
ペルーは、左翼ゲリラ《センデロ・ルミノソ(輝く道)》と《トゥパク・アマル革命運動(MRTA)》による並行する2つの内戦によって荒廃した。ゲリラに対抗するため、政府軍と警察は広範囲に及ぶ人権蹂躙を行った。
ペルーの《真実和解委員会》が死者に関する最終報告書を公表してから約2年たったが、犠牲者の遺族に、アレハンドロ・トレド大統領が約束した補償金は支給されておらず、忘れ去られている。
加害者を告発する裁判は、まだたったの16件しか裁判所に取り上げられていない。
高齢の農婦で、子供を失った親たちの組織のリーダーであるアンジェリカ・メンドーサさんは「22年間、正義を求めてきました。丘・高原を越え、墓場で息子を探してきました。でも今のところ、成果はゼロです」と語った。
[日本語訳:ラプター]