【ねこまたぎ通信】

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 これはちゃんと記録しておかないと.

イラク国防相:高貴なイラク抵抗勢力武装解除し政治活動に入る

 28日付のサウジアラビアのアル・ワタン紙が伝えた。
 イラク国防相のハーゼム・シャーラーンは、彼の表現では「高貴なる」イラク抵抗勢力が政治活動に入り、来るイラクの再建で役割を果たす用意がある旨を明らかにしたと語った。
 同相は報道陣を前にして、「高貴なる抵抗勢力は、選挙期間中及び選挙後に武器を放棄した。特に、占領軍が撤退計画を明示することに代表される幾つかの条件に同意する見返りに、暴力行為に歯止めを掛ける最終的解決に到達すべく、特にアラウィ政府のメンバーや多国籍軍と協議中には武器使用を止めた」と強調した。
 「お互いの考えを近づけ、抵抗勢力の政治プログラムを知るために、我々は一部の武装勢力、特にファッルージャの抵抗勢力との協議を継続する」
 シャーラーンのこの声明は、抵抗勢力が存在し、占領軍と闘争していることを初めてイラク政府高官が公式に認めたことを表している。
 一方立憲君主制の擁護者である(旧王族の)シャリーフ・アリー・ビン・アルフセインは、武装集団と接触し、政治活動に参加し次期選挙に出るよう説得していると述べた。

http://us.moheet.com/asp/show_g.asp?pg=12&lc=333&lol=1518347

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ここに書かれている抵抗組織は、イラク抵抗イスラム戦線(JAMAと略記されるイラクイスラム党の関連組織)である。イラクイスラム党は、一応占領軍撤退を唱えてはいるが、現政権に参加しており、占領軍の手先だと見られている。抵抗運動の名誉を傷つけるための見え透いた報道である。このような隠れ占領軍の手先と称される「反占領もどき勢力」は数多い。
 典型的な例が、パリ在住のアブドルアミール・リカービ率いるイラク民主的国民潮流(CONDI) であろう。表面的には占領軍を攻撃しているように見えても、彼らが狙っているのは、CONDIが反占領組織の代表であるかのごとき印象を与え、バース党が率いる抵抗勢力レジスタンス)は組織だっていないとし、レジスタンス運動そのものを否定することである。要するに米国の代弁をしているに過ぎない。下記、ジャワード・ハーリシー師も「リカービには世間で言われるよりも遥かに暗黒面がある」と、去年8月に来日した「イラクの女性の意志機構」代表のハナ・イブラヒム女史に語っている。
 リカービは去年8月にベイルートで反占領軍の会議を開いた。バスからホテルまで顎足つきで、鳴り物入りで開いたのだが、誰が資金を提供したかも明かさず、内容もでたらめであった。そのため、出席したイスラム法学者機構(スンナ派最高権威)のアブドッサラーム・クベイシ師もすぐに会場から引き上げ、同機構は同会議を批判する声明を出している。この声明は抵抗勢力などから、「イスラム法学者機構は、リカービの本質を知り抜いているのに何故参加したのか」と激しく糾弾する声が多数上がった後に出された。穏健な論調のエジプトの有力紙アル・アハラームも同会議を酷評した程だ。参列者の多数が途中から退場し結局会議は悲惨な結果に終わった。意味の無い会議を開いた目的を筆者は調べたが、資金提供者にこれだけの会議を開いたと宣伝して、さらに資金を求める意図があったようだ。その後バグダードでも会議を開いたが出席者はほとんど居らず、報道すらされなかった。
日本では外務省の高官と会っている。「彼は日頃日本の外務省はCIAの付属機関だと言っておきながら、何が目的で会うのだ」とイラクでは批判された。また彼はイスラエルを擁護する評論も書いている。仏米日の情報機関のエージェントであると言われており抵抗勢力から蛇蝎の如く忌み嫌われている。以上は彼に関するファイルのごく一部である。必要なら1冊の本が書けるほどの資料を有しているが、纏めて発表するほど暇でもない。そんな男でも日本には彼を支援する反戦活動家も多いと聞く。誰を支援しようが自由であるが、せめて彼の過去を調べ著作も読み、本質を知ったうえで支援して欲しいものである。 

http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/31

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【短報】
*猛烈な抵抗が予想されるガザからのイスラエル人入植者を撤退させるために、イスラエル軍が海上から強制撤退させる訓練をしている 「イのYA紙」
*イスラエル軍需産業公社は世界で最新のミサイル、エクストラ(Extended
Range Artilleryの略 射程150キロ)の開発に成功 「マアーレフ
*モサドユダヤ人スパイ、アブラハム・ブラジリア(78歳)がアルジェリアの独立闘争でユダヤ人青年に訓練や武器提供でフランスに協力と述懐 仏軍はモサドの指揮下にあった 「マアーレフ
*アビゼイド米中央軍司令官イラク抵抗勢力(特に外国人)が急増中 「CNN」
*ファッルージャ聖戦士評議会:ファッルージャの戦闘後初めて国産地対地(射程40キロ)ロケット砲、シッジールを開発 数日後には米軍の砦を攻撃予定 「im」
*反占領の著名シーア派指導者のジャワード・ハーリシー師:CIAはマグレブ地方(北アフリカ)の国で過激なイスラム伝道師を育成する学校を建設 イラク警察や国家警備隊員殺害をスンナ派の仕業とするのは誤り 「ラーヤトルアラブ紙(イラクのアラブ民族潮流の機関紙)」 【極めて重大な発言である】
*グローバリズム世俗主義の衣を纏った欧州の宣教組織が3ヶ月前からアラビア文字の代わりにラテン文字を使ってクルド語で記述する教育を始める 「イスラム党の機関紙、ダールッサラーム」 【クルドの脱アラブ化政策の一環】
*ブッシュ当局、エルサレムを孤立化するシャロンの計画に同意 「ハアーレツ」
*スーダン外相イスラエルダルフールに介入していると非難 「qa」
*サウジアラビアのサウード王大学の言語学教授が同僚の長い顎鬚を嘲笑する投稿を新聞に発表し、鞭打ち200回と4ヶ月の刑+新聞への投稿禁止 アブドッラー皇太子が介入する 「ロイター」 【ロイターの記事でなければ全訳したいほど社会事情が分かり興味深い内容】
*アサド、シリア大統領、パレスチナ組織にシリアを拠点として軍事行動をしないように警告 ヒズブッラーはレバノンに12議席を持つ広範な社会基盤を有するから扱いは異なる ハリーリー爆殺の国連報告書は証拠に基づくよりも政治的なもの 「スペインのエル・モンド

アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/