世界経済大逆転!? 驚異のBRICs
「インドが一番!」,って私が20年以上前から言い続けている.ん?一番の意味が違うって?(爆)
http://tenshoku.inte.co.jp/msn/news/0132.html
「経済大国」という言葉は今は、超大国アメリカを中心に米州、西欧の国々を指す。だが、半世紀以内に完全に入れ替わるかもしれない。この次に世界を制するのは、ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国、「BRICs」と呼ばれる国々だという。世界一の経済大国は中国に?
BRICsという言葉を初めて使ったのは、米証券大手のゴールドマン・サックスが昨年10月に発表した投資家向けレポート「Dreaming With BRICs:The Path to 2050」(BRICsの夢:2050年への道程)だ。それによると、4カ国を合わせた経済規模は、2025年までにG6(G7からカナダを除いた6カ国)の規模の半分を超え、2040年には追い越すという。2003年時点でのBRICsの経済規模は、まだG6の13%に過ぎないので、相当な成長ぶりということになる。これを大胆不敵な予測と考えるか、もっともだと思うか、受け止め方は人によって異なるだろう。
BRICs 4カ国は、発展途上国に数えられてきた国々だ。共通しているのは、広い国土(日本の9倍から45倍、合わせて世界の3割)、巨大な人口(計約26億で世界の4割)、豊富な鉱産資源、そして、現在の極めて高い経済成長率(03年で4カ国平均成長率6.6%)だ。
とくに中国の成長は著しい。中国国家統計局が最近発表した今年1-9月の実質GDP成長率は、前年同期比9.5%。前年7-9月期から5四半期連続で9%台の成長率を記録している。ゴールドマン・サックスの予測では、中国は、2010年までにドイツ、2020年までに日本、2050年までに米国を抜いて世界一になるという。2050年時点での経済規模の予想順位は、中国、米国、インド、日本、ブラジル、ロシア――だ。独特のリスクもあるが
これらBRICs経済には、それぞれ特色もある。インドでは、IT産業が成長をけん引している。ブラジルとロシアは鉱産資源が注目されており、石油、ガスをメインに巨大企業が伸びている。日本と一番縁が深い中国は、“世界の工場”として、家電から衣料までありとあらゆる製品を生産している。いずれも次は、その国自身が巨大市場になってゆく。一人当たり国民所得が増加し、耐久消費財を中心とした個人消費が伸びる。かつて日本が経験した高度成長期、「所得倍増」の再現である。BRICs諸国の人口増加率は年率約1%に達し、G7諸国の2倍。日本が少子化で長期的にも成長力を失っているのとは対照的だ。
こうしたBRICs企業の成長に着目して、日本でも対応した金融商品が徐々に投入されている。大和証券は7月、BRICs諸国全体を対象に株式投資するファンド「ニュー・メジャー・エコノミーズ・ファンド」を設定。さらに、ピーシーエー・アセット・マネジメントのインド株式を対象とするファンド「PCAインド株式オープン」なども登場している。
ただし、不安材料もある。昨年秋、ロシア第2の石油会社ユーコスの社長が脱税容疑で逮捕された。この「ユーコス事件」は、大企業を政府が解体して実質的に国有化することを狙ったものだという。こうした事件は、BRICs投資に落とし穴がありうることを思い出させた。また、中国では、景気の過熱を懸念した政府が政策引き締めを行った結果、株価は全体に下がった。一時の中国ブームもやや冷めた感がある。
ただ、BRICsでは長期的な成長は依然期待でき、逆に今がチャンスとも言える。もし、遊んでいる資金があるのだったら投資してみるのもいいだろう。日本からは直接買うことにできないBRICs企業株でも、米国の市場に上場しているものであればドル建てで買える。こうした企業は、上場していること自体が優良銘柄であることの証である。研究してみる価値はあるだろう。
5分でわかる経営キーワード http://www.sw.nec.co.jp/biz_hint/keyword/brics/
(1) 国土が広い
・ B … 851.2万平方キロメートル(日本の約22.5倍)
・ R … 1,707万平方キロメートル(日本の約45倍、アメリカの2倍近く)
・ I … 328.7万平方キロメートル(日本の約9倍、現在の係争地を含む)
・ C … 960万平方キロメートル(日本の約26倍)(2) 人口が多い(大きなマーケットになる)
・ B … 1億7,600万人(世界5位、2002年)
・ R … 1億4,550万人(世界8位、2002年10月
・ I … 10億2,702万人(日本の約8.6倍、世界2位、2001年)
・ C … 12億6,583万人(日本の約10倍、世界1位、2000年11月)
合計、26億人を超え、世界の人口の4割以上を占める。(3) 産業の発展を支える豊かな鉱産資源をもつ
・ B … 鉄鉱、ボーキサイト、錫など
・ R … 石油、天然ガス、石炭、鉄鉱、銅、ニッケル、金、タングステン、ウランなど
・ I … 鉄鉱、宝石、石油など
・ C … 石炭、石油、天然ガス、鉄鉱、ウラン、タングステン、錫、亜鉛、モリブデンなど
また、各国のGDPまたはGNP(国民総生産)と経済成長率は、次のようになっています。(4) GDP・GNP、経済成長率
・ B … 4,510億ドル(GDP、2002年)、0.1%(2003年)
・ R … 4,517億ドル(GDP、2003年)、7.3%(2003年)
・ I … 4,774億ドル(GNP、2001年)、4.4%(GDP成長率、2002年)
・ C … 約1兆2,300億ドル(GDP、2002年)、8.0%(2002年)
合計、約2兆6,000億ドルになりますが、現段階では、まだアメリカの1/4に過ぎない。
*資料…外務省各国・地域情勢ほか
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