ネパール人質12人を殺害 イラクの武装組織
2004.09.01
Web posted at: 10:27 JST - CNN(CNN) イラクで人質に取られていたネパールの民間人12人について、イスラム系武装グループは、全員を殺害したとウェブサイトで公表した。ネパールの駐カタール大使は31日、人質全員の死亡を確認した。イラクで一度に殺害された人質の人数としては最多。
「アンサール・アルスンナ」と名乗る武装グループは先月23日、「イスラムとその人民との戦いで、米国に協力している」などとして12人を人質に取ったことを公表していた。
同グループと関連のあるウェブサイトでは、人質のうちの1人の首を切る様子を映像と画像で公開。うつぶせになった残りの11人を銃殺する場面も公開した。
ネパールの首都カトマンズには、31日夕に人質殺害のニュースが届いた。抗議のデモは真夜中まで続いたが、暴動などはなかった。政府は緊急閣議を開き、対応を協議した。
CNNのまとめでは、今回のネパール人人質の殺害により、イラク戦争後にイラクで殺害された人質は23人に上った。国籍は、ネパール(12人)、ブルガリア、イタリア、パキスタン(以上各2人)、米国、デンマーク、レバノン、韓国、トルコ(以上各1人)。