【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

分離フェンスの撤去要求 国連総会が決議採択

 【ニューヨーク20日共同】国連総会は20日開いた緊急特別会合で、イスラエルヨルダン川西岸などで建設している「分離フェンス」の撤去を求める決議案を賛成150、反対6、棄権10の圧倒的な賛成多数で採択した。日本は賛成票を投じた。

 国連総会の決議は安全保障理事会決議のような拘束力はないが、国連加盟国の圧倒的多数がイスラエルや同国を支持する米国の主張を認めなかったことで、両国に一定の政治的圧力がかかることになる。

 決議は、イスラエルに対してフェンス撤去やパレスチナ側への損害賠償を求めた国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)の9日の勧告的意見を順守するようイスラエルに求める内容。

 また欧州連合(EU)の主張に応じテロ非難の文言を盛り込んだほか、イスラエルパレスチナ双方に新和平案(ロードマップ)の履行を要求した。

※写真=20日、イスラエルが建設する「分離フェンス」の撤去要求決議を採択したニューヨークの国連総会(ロイター=共同)

共同通信社

イスラエル分離壁の撤去求める国連決議採択

http://www.asahi.com/special/MiddleEast/TKY200407210211.html

 過激派の侵入防止を名目に、イスラエルヨルダン川西岸パレスチナ占領地に建設している分離壁について、国連総会は20日、建設を中止し撤去を求める決議を圧倒的な賛成多数で採択した。総会決議に法的拘束力はないが、イスラエル政府に対して国際社会から圧力がかかることになる。
 日本や欧州連合(EU)諸国など150カ国が賛成し、米とイスラエル、オーストラリアなど6カ国が反対、10カ国が棄権した。
 国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)が今月9日、占領地での分離壁建設は国際法に違反するとの勧告的意見を言い渡した。それを受けて、当事者のパレスチナを中心にアラブ、イスラム系諸国などが共同提案していた。
 決議はイスラエルに対し、分離壁の撤去や、パレスチナ人の被害に対する補償などを求めた国際司法裁判所の勧告的意見に従うよう要求する内容。さらにテロを非難し、イスラエルパレスチナの双方に中東和平のロードマップ(行程表)の履行も求めている。
 国連総会は昨年10月にも分離壁の建設中止を求める決議を採択している。総会は安全保障理事会と異なり、一部の国に拒否権はない。一方で総会決議には安保理決議のような強制力はなく、国際社会の意思表示にとどまる。
(07/21 11:38)