【ねこまたぎ通信】

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拘束イラク人の9割は「間違い」 赤十字報告

2004.05.11
Web posted at: 11:19 JST - CNN

(CNN) 駐イラク米英軍などによって拘束されたイラク人のうち、最高で9割が「間違い」によるものだと、赤十字国際委員会が指摘していたことが10日、わかった。同委員会が2月にまとめた報告書をCNNが入手した。虐待の具体例も紹介されている。

報告書では、複数の情報関係者の話として、イラクの刑務所などに収容された現地住民たちのうち、70%から90%が「間違いにより拘束されていた」と推定。また、そうした拘束が行われた際には、往々にして過剰な武力行使があったとしている。

刑務所内などでの虐待については、「アブグレイブ(刑務所)のようなケースでは、自白や情報を得るため軍が取り調べで肉体的、精神的な抑圧を加えるのは通常の手法であるように思われる」と指摘。具体的には、殴る蹴るといった暴行に加え、ブーツで顔を踏みつけて地面に押し付ける▽十分な睡眠や食事、水を与えずに独居房に監禁する▽裸や「時には顔をフードで覆ったり頭に女性の下着をかぶせたり」しながら他の収容者たちの前を歩かせる、などの虐待があったとしている。

こうした話が出ていることに関し、軍側も「自由を失った人々から協力を得る目的で、肉体的、精神的な抑圧を含む、非人間的で人格をおとしめるような扱い」をすることは通常のことだ、と赤十字国際委員会に伝えたとしている。

報告書は、同委員会が昨年3月から11月にかけバスラやラマディ、ティクリートにあるイラク人収容施設を訪れ、関係者に聞き取り調査をしてまとめた。公開については、秘密厳守が「世界中の収容者たちへのアクセスを得るためには不可欠」だとして反対している。

赤十字国際委員会の報告書をめぐっては、米軍に提出されたにもかかわらず、軍側は何の対策も取らなかったと、米誌「ニューヨーカー」が伝えている。