【ねこまたぎ通信】

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ファルージャ、停戦中にも米軍から狙撃や空襲

2004年 4月15日 木曜日  □□□□ □■  (転送歓迎)

包囲されたファルージャナジャフ、衝突と緊張つづく
  ・4月13日 崩壊したファルージャの停戦  アルジャジーラ
  ・4月14日 米軍機がファルージャを攻撃  アルジャジーラ
  ・4月15日 揺らぐファルージャの停戦  AP通信


★Falluja ceasefire broken
  崩壊したファルージャの停戦
  アルジャジーラ 4月13日 23:06 Makka Time, 20:06 GMT

http://english.aljazeera.net/NR/exeres/F8388B06-6A1B-43AB-8DF1-529ADBEA24DA.htm
 イラクを占領する軍隊がF16戦闘機を投入して、ファルージャ市ニザル地区を爆撃した、とアルジャジーラ・テレビ通信員が伝えた。同通信員は、また、火曜日に占領軍が数台の戦車を唯一開かれていた門に突入させたと伝えた。ファルージャにおける最近の停戦を破ることは明白で、そこはイラク人家族が唯一の出入り口として使っていた。
 「侵攻した米軍部隊はファルージャを防衛する者から激しい反撃を受け、米軍戦車はすぐに撤退を余儀なくさせられた」と通信員アブダル・ムハンマドがレポートを送った。

 「レジスタンス戦士と占領軍のあいだの戦闘で、5人が死亡し、他の数人が負傷した」−−米軍戦闘機が自軍の撤退を援護するために爆弾を投下したと彼は付け加えた。

 ◆救急車 米軍は否認
 しかし占領軍は、いかなる停戦違反もしてないと否定した。占領当局の広報官ガース・ビリーはアルジャジーラTVとのインタビューで、「この瞬間まで、私の情報源にもとづくと、(停戦への)違反はない・・・しかし、われわれが常に指摘してきたように、占領軍は相手側に違反があれば自衛する権利を保持している」と述べた。ビリーはまた米軍が市民を攻撃目標にしていることを否定して、次のように述べた。

 「あらゆる戦闘には、ひじょうに明確な従軍規則がある。占領軍は指揮に関して特定の、周到に計画された、強い規則に従っている。したがって、無実の民間人の犠牲を最小限にすることはわれわれの基本的な目的の一環だ」。「しかし一部のムジャヘディンが病院、学校、民家に身を置いていることは100%ありうる。その結果として、悲劇的ではあるが、一般市民に犠牲者が出た。そうした戦士が占領軍と戦うために中立地帯に出てくるなら、われわれが好むところだ」。

 ※ 訳注: 米軍は否認するが、狙撃された救急車の写真もある。
   http://www.antiwar.com/orig/jamail.php?articleid=2303

 ◆米軍ヘリ撃墜−−市民を狙っていたことを米軍は否認
 火曜日には、MH53ヘリがファルージャ南方で墜落し、墜落現場にかけつけた米海兵隊員が攻撃を受けながら犠牲者を確認した。ある海兵隊将校は、55人を運ぶことのできるヘリに何人が乗っていたかは判らないと話した。火曜日に墜落したヘリが海兵隊に所属するものではなく、米国政府の別の機関に所属するものだと述べた。

 目撃者はアルジャジーラに、その地域で激しい戦闘が続いているとき、ヘリは地上からの攻撃が命中したと告げた。

 米軍将校は、ファルージャから約20キロ南の墜落現場に派遣された海兵隊は、攻撃を受けながら到着し身元不明の犠牲者を確認したと話した。海兵隊員が犠牲者を傷病センターに移送するとき、彼らは迫撃砲とロケット弾を撃ってくるムジャヘディンから待ち伏せされ、さらに多くの犠牲者を出した−−その将校が言ったが、それ以上の詳細は話さなかった。

 同じ地域でムジャヘディンによってアパッチ・ヘリが撃墜され、二人の搭乗員が死亡した二日後に、今回の墜落が発生した。

 ◆ファルージャの停戦
 日曜日に発表された一時的停戦は、月曜日遅くに更新されたとイラク人の交渉者が述べた。イスラム法学者協会(AMS)とイラクイスラム政党の代表団が、月曜日の第3回交渉に出席するためファルージャに派遣された。AMSはイラクでのスンニ派最高権威である。

 ムハンマドアルジャジーラ通信員)は、交渉が継続されている主要ポイントは、米軍が撤退したあと、誰が安全確保に責任を負うかという点だと伝えてきた。

 ◆怯える米兵は停戦中もファルージャ住民に発砲
 住民側は、ファルージャ出身のイラク人警察と市民防衛隊が米軍に替わって配置されるよう求めている。米軍側は、撤退するさいに攻撃されないという約束への保証を求めている。

 占領軍は九日前にバグダッド西方65キロのファルージャを包囲した。人口30万人のこの都市にいるレジスタンスを制圧しようとしたものだ。

 米軍は完全に市を封鎖し、誰であれ出入りすることを認めなかった。

 ◆一般市民の犠牲者数
 それ以来、医療関係者と米軍によると、ファルージャ市民の犠牲者数は700人を上回り、1200人が負傷した。

 地上では小さな衝突が停戦後も発生したが、状況は比較的平穏になった。先週激戦の現場となったゴラン地区のイラク人戦士は、通りのパトロールを継続した。彼らは占領軍が停戦に違反すれば戦闘を再開すると断言した。

 ファルージャで唯一機能している病院の関係者によると、治療しているケガの主なものは、米軍狙撃兵からの銃撃による負傷だった、とアルジャジーラ通信員が報告した。

 彼が病院にいる市民に話しかけたところ、彼らは市から避難しようとしているところを攻撃されたと語った。子どもや、必死に話しかける父親など、数人の犠牲者がいた。


★US aircraft fires on Falluja
  米軍機がファルージャを攻撃
  アルジャジーラ 4月14日 8:53 Makka Time, 5:53 GMT

http://english.aljazeera.net/NR/exeres/3F716D27-0A90-4F50-B5C3-BB33E1252833.htm
 アメリカ占領軍の飛行機が、ファルージャレジスタンス戦士にむけて、機関砲で掃射した−−海兵隊将校が匿名を条件に話した。

 水曜日朝、AC130が、前日海兵隊を待ち伏せするのに使われた二つの建物に、105ミリと40ミリの機関砲で攻撃した。海兵隊の2台の装甲付き水陸両用攻撃車両(AAV)がロケット弾の被害にあった場所だ。海兵隊将校が語った。その将校は、「われわれは海兵隊を守るために、既知の敵陣に自衛のための攻撃をした」と話した。

 ※ AC130 輸送機を改造して機関砲を搭載した攻撃機

 その二つの建物は、海兵隊が掌握したファルージャ南の工業地域内にある。同市のメンバーと統治評議会が停戦交渉をおこなっていたなかで、海兵隊はこの攻撃がファルージャへの攻勢停止を終わらせることになったと認めなかった。

 水曜日には、F15戦闘機が、2台のAAVが使用不能になったあと、戦士(ムジャヘディン)の陣地に機関砲を放った。待ち伏せ攻撃で犠牲者が出たかどうか、すぐに確認された情報はなかった。F15戦闘機の攻撃は、土曜日に停戦が始まってから最初のものである。

 ◆海兵隊員が死亡
 バグダッド西方にあるアンバル州において、この48時間の攻撃で4人の米海兵隊員が殺された。発表では、「第1海兵遠征軍に属する4人の海兵隊は、アンバル州で敵の攻撃によって最近死亡した」とされた。


●Fallujah Truce Shaken; Hostage Killed
  揺らぐファルージャの停戦/殺された人質 
  AP通信 4月15日 (英字報道から抜粋・訳)

http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20040415/ap_on_re_mi_ea/iraq&cid=540&ncid=1473
 ファルージャ発/14日水曜日、ファルージャで米軍機が地上の武装集団を掃射し、他方、ロケット砲を持つ100人以上のゲリラが通りで迷って孤立した海兵隊の武装車両を粉砕した。この包囲された都市への前面攻撃を海兵隊が再開するとしたら、その激しい戦闘の前ぶれであるかもしれない。
 ・・・
 イラク南部では、シーア派の最高聖職者シスタニ師が、聖職者ムクタダ・サドルに対し、イラクの全都市から米軍を撤退させることをふくむ挑戦的な交渉要求をやわらげるよう説得した。聖職者の側近は、イランの使節がサドルとの調停に関係していると述べた。

 それでもサドル師の民兵ナジャフ郊外の建物の中や屋上を移動し、戦闘にむけた準備をしているようだ−−市の外に集結し突入準備を整えた2500人の米軍部隊指揮官ダーナJ・H・ピタードが述べた。

 サドルのスポークスマンであるカイサル・ハザリは、「ナジャフは聖なる地だ。もし彼らがそこを攻撃するなら、その結果は神のみぞ知るだ。占領軍にとっても良いことにはならない」と語った。

 ・・・
 ファルージャでは、海兵隊と反米ゲリラが、さらなる戦闘に備えてそれぞれの陣地を強化していた。

 市内に入って数ブロックの見捨てられた家屋では、海兵隊が銃を構えるために煉瓦を打ち出して壁に穴を開けたり、通りに出ないで家から家に移動できるように、屋根の高台のあいだの壁を打ち壊した。彼らはまたゲリラが近づく足音が聞こえるように、ドアの向こう側にガラスの破片をまき散らした。

 反米ゲリラも組織化していた。米海兵隊の話では、銃を持った者が海兵隊の狙撃手から攻撃されずに動けるように、家屋の下にトンネルを掘っているはずだと思うという。

 四日目に入った停戦は、さらに多くの銃を持つ集団が夜中の戦闘で精巧さをまして米軍を攻撃してきたなかで崩壊していた。

 水曜日の夜、戦闘が再び始まり、輸送機を改造したAC130の機関砲が市内一面の攻撃目標に撃ち壊した。ファルージャに展開する海兵隊の指揮官は、米軍が攻撃作戦の休止を取り消す前に交渉が時間切れになっていると示唆した。第1海兵師団司令官ジェームズ・マティス少将は、「この膠着状態が長期に続くだろうとは予測していない。彼らが策を弄しているとき、停戦を続けるのは難しい」と語った。


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