【ねこまたぎ通信】

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ハン・ジェグァンさんが伝えた「イラク抑留当時の状況」

 「民兵隊から尋問は受けたが、暴行や脅迫はなかった。最初は“スパイ”と誤解されたが、援助のために来た人間だということを知った後は、交戦で負傷しないよう保護するため抑留したようだ」

 今月5日、イラクで現地シーア派武装勢力であるマハディ民兵隊に捕まり、14時間に渡って抑留された後で解放された「地球村ナヌム(分け合うの意)運動」のハン・ジェグァン(32)事業部長が7日午前、電子メールと家族との通話により当時の事件の経緯と近況を伝えた。

 ハンさんは先月22日から地球村ナヌム運動の主幹でバグダッドナシリヤにそれぞれイラク再建事業本部格の「地域開発協力センター」を設立するためイラクを訪問、ナシリヤに今月3日午後6時(現地時刻)頃到着した状態だった。

 ハンさんはナシリヤで韓国の徐熙(ソヒ)部隊が使用していた旧バース党舎(韓国人支援センター)を部隊撤収後に引き継ぎ、地域開発事業に利用する案などを軍側と話し合う計画だった。ハンさんは当初、4日に軍側と会うことにしたが、この地域でデモが相次いだため、ホテルの外に行くことができず、状況が好転した5日午前になってからやっと韓国人支援センターを訪問し、軍側と場所の問題などについて話し合った。

 ハンさんはこの日午後3時ごろ(現地時間)に話し合いを終え、韓国人支援センターで会った韓国人のパク某さんの乗用車に乗って宿所のアルジャヌクホテルに戻ってくる途中、市内に通じる橋の上で検問中のシーア派民兵隊員に捕まった。

 ハンさんによると、検問していた民兵隊員10人余に「私は“コリアン”で、あなたたちの友人」と伝えたが、民兵隊員は強引にハンさん一行をタクシーに乗せ、ハンさんの泊まっていたホテルから5分程度離れたビルに連れて行った。

 ハンさんらは民兵隊員から「軍人なのか?」、「どの国の人間なのか」、「なんのためにここに来たのか」など簡単な尋問を受けたが、縛られたり肉体的に脅かされることはなかったと伝えた。民兵隊員らは抑留14時間の間、1〜2人ずつ交代でハンさんらを監視し、ハンさんとパクさんに食事と水を提供し、トイレにも行けるようにしたことが分かった。

 ハンさんは「前日からイタリア軍民兵隊間の交戦があった状況で外国人である私とパクさんを“スパイ”と思って抑留したようだ。彼らはその後、私たちが昨年と今年、イラクに車椅子240台を寄贈するなどイラクを支援するため来たと知り謝ったが、交戦のあった状況で私たちを保護するために抑留したようだ」と伝えた。

 ハンさんらは抑留から14時間後の6日午前5時20分ごろ解放され、1時間30分ほど現地人の家で保護を受け、午前7時にナシリヤを出発、午前11時30分にバグダッドに無事到着したと電子メールで報告した。現在、ハンさんはバグダッドの宿舎で休養している。

 ハンさんは14日ごろ韓国に帰国し、今年5月ごろ再びイラクに戻り、現地の事業所長に就任する予定だ。

 しかしハンさんは電子メールで「米軍の作戦によりバグダッドからアンマンに向かう高速道路が統制され、帰国に支障が生じるかもしれない」と伝えた。

金鳳基(キム・ボンギ)記者 knight@chosun.com

●韓国人人権活動家誘拐報道の続報がないようなので.