【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 ンゴマ 「ザウォセ追悼ライブ」

昨日,ぶっちゃーと一緒にサカキ・マンゴーのザウォセ追悼ライブに行ってきました.

面白かった.サキソフォンとイリンバのアンサンブルがすごく印象的で,音楽として新鮮な味わいがありました.東アフリカの音をベースにしながらも,独自の音作りがなされていて,楽しいライブだったよ.「私の知っているンゴマ」とはちと違う世界でしたけど,ンゴマを人間の人生を包括的に捉える概念とすれば,こういう試みは,広く東アフリカを知らない人たちに対して,「これもありだな」と思います.

ん?
私の知っているンゴマって?

それは,

他人の家に夜明け前に近い深夜に乱入してきて,挨拶もそっちのけで,「腹減ったー!」とか叫んだり,やおら,山羊の皮を引っ張り出して,へらへらしながら,「これはなかなか良い皮だ」と云って悦に入ったり,「太鼓乾かさなきゃ」と火を起こし始めたり,何やら怪しい呪文のような言葉で喧嘩を始めたり,突然,風水や神社の話を始めたり,……そんないろいろのものに巻き込まれることが,ンゴマ,だと私は思っていました.(笑)

そんなンゴマとの出会いがあってから,なにげに散歩をしていたり,ふと空を見上げたりしたときに,ふいに彼方からマーシャやタカミの太鼓の音が聞こえてくることがあります.

どうやら,西の方から聞こえてくるようです.
これもンゴマだよな,などとひとりごちてみて,そう思うと,やっぱ,「すげえ面白いじゃん」とご満悦の私です.


●用語解説(笑)

サカキ・マンゴー
http://home.att.ne.jp/iota/mbira/mango.html
http://homepage2.nifty.com/live-otis/kondo-sakaki-iezu-report.html

ザウォセ
http://jatatours.intafrica.com/zawose.memory.html
http://jatatours.intafrica.com/arts.html
http://member.nifty.ne.jp/ANAKAJIMA/kalinba.html
http://www.threeweb.ad.jp/~hamza/report/mangongoma2.htm
http://www.culta.com/africa/africa/ilimba.html

ンゴマ
http://www.afrospace.info/Ngoma/index.htm

マーシャとタワラ
●マーシャ(ジュリアス・チャロ・シュトゥ Julius Charo Shutu)
 1969年ケニア・マリンディ生まれ。伝統ンゴマ奏者。
 ケニア伝統呪術音楽師の第一人者である父親に学び、幼少の頃から伝統儀式などでの演奏をはじめる。高校卒業後、ナイロビのホテルでの公演、ケニア国立劇場での音楽教師を経て、1996年、アメリカ合衆国コロラド州の国際交流プログラムに参加。その後、ベルギー、フランス、ドイツ、オランダ、デンマークポーランド、イタリアへ、合計3回の欧州公演ツアーに出発。1999年、ナイロビでUNEP(国連環境計画)主 催のイベントに参 加、2001年にはタンザニアのバガモヨ国際音楽フェスティバルに参加し、 アフリカ全土の伝統音楽家たちと共演。ナイロビでは日本人の琴奏者と共 演し、好評を博した。音楽での国際交流を視点に据えながら、アフリカ伝 統音楽の素晴らしさを世界各国に伝える活動を活発に展開している。国際交流基金招聘芸術家として来日予定.
●俵貴実(たわら たかみ)

アフリカ日和

アフリカ日和

 「ンゴマはただのタイコなんかじゃない、ンゴマはマイシャ(人生)なんだ。−中略−ンゴマを通して精霊を呼び出し、神と話しをして祈り、相談し、生活している。−中略−音楽を奏でる喜びは、神と対話する喜びと一体になったものだ。ンゴマが神と人々の生活の架け橋なんだ」と彼は村での生活を語る。(早川千晶著・アフリカ日和より)