【ねこまたぎ通信】

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中東・アフリカ諸国が女性の割礼反対の国際会議=エジプト大統領夫人や宗教界も応援

2003 年 6月 23日

【カイロ】エジプトのカイロで週末、女性の割礼に反対する国際会議が開かれ、中東とアフリカの28カ国代表が、長い間、世界中から野蛮な慣習と見なされてきた女性の割礼を根絶することを誓った。カイロ会議組織委員会によると、アフリカおよびアラブ世界を中心に、クリトリスを切除する割礼を受けた女性は1億2000万−1億3000万人いる。今でも年間200万人の少女が割礼を受けているという。(写真は割礼反対カイロ会議に参加したケニアの女性)

ムバラク・エジプト大統領の夫人スーザン・ムバラクさんも会議の挨拶で、「我々は自分たちの娘たちの将来をより良いものにするために、この問題と闘う決意だ」と強調した。会議は正式には「女性性器毀損防止のためのアフリカ・アラブ専門家協議会」と呼ばれ、イエメンからチャドまで多くの運動家が参加した。

ムバラク大統領夫人に続いて、エジプトのイスラム教スンニ派の最高指導者モハメド・サイエド・タンタウィ師およびコプト教会キリスト教の一派)の最高指導者シェヌダ3世も会議に出席し、女性の割礼廃止に支持を表明した。両宗教指導者は、キリスト教聖典にもイスラム教聖典にも、女性に割礼を施すべき根拠はないと述べた。

エジプトでは1997年以来、女性の割礼が禁止されているが、政府の2000年の調査によると、同国では97%の女性が割礼を受けている。かつては、女性の割礼は女性の名誉を守るために重要だと考えられていたという。〔AFP=時事〕