【ねこまたぎ通信】

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ロシアに軍事協力要請 戦闘機購入で基本合意 メガワティ大統領

 ロシアを公式訪問中のメガワティ大統領は二十一日、モスクワでプーチン大統領と会談し、イラク復興や中東和平をめぐる国連強化、二国間の貿易拡大、経済、軍事協力などを盛り込んだ覚書を締結した。また、ロシアからスホイ戦闘機などの兵器を購入することで基本合意、宇宙開発技術や原子力発電装置の輸出についても協議した。プーチン大統領インドネシア訪問を約束した。
 国営アンタラ通信によると、メガワティ大統領は、プーチン大統領と共同記者会見に臨み、「インドネシア国軍の装備近代化を支援してくれるようプーチン大統領に要望した。この支援の財源として、例えば、バーター貿易による武器購入や武器産業の合弁企業設立などの方法を検討して欲しいと依頼した」と述べ、ロシアの武器購入にあたり、ロシア側が財政的に特別の措置を考慮するよう求めたことを明らかにした。
 これに対し、プーチン大統領は「最近のインドネシアの経済情勢は回復に向かっている。このことは、両国がさまざまの分野の協力関係を発展させる根拠になっている」と述べ、ロシア側も武器購入を含む協力で基本合意したことを認めた。
 インドネシア政府は、ロシア製のスホイ27戦闘機二機、スホイ30戦闘機二機など総額五億ドルに上る兵器の購入を希望しており、この基本合意に沿って、両国政府の間で支払い方法などを詰めるものと見られる。二十一日のモスクワのテレビ局は、両国政府が武器購入について合意したと伝え、インドネシア外務省もこれを認めた。
 インドネシア国軍は、これまで米国の武器援助に依存してきたが、一九九九年の東ティモール騒乱事件での国軍の人権侵害を理由に、米国が武器禁輸措置を発動しており、メガワティ政権は国軍の要求に応え、東欧諸国やロシアなどからの武器調達に乗り出していた。
 このほか、両首脳はテロ情報の交換や朝鮮半島問題についても協議。ロシア側は、パプア州ビアクでの原子力発電所設置や、宇宙衛星ロケットの発射台建設を提案した。
 メガワティ大統領のロシア訪問は、就任後初めて。
 父のスカルノ元大統領は一九五〇年代、旧ソ連と良好な関係を築いた。インドネシアの大統領としては二十三年ぶりのロシア訪問。
 メガワティ大統領は二十二日、モスクワ外交アカデミーから名誉博士号を授与されたほか、二国間の経済協力について協議するビジネスフォーラムに出席。空軍基地でスホイ戦闘機のテスト飛行を視察した。
 サンクトペテルベルグに立ち寄った後、二十四日にポーランド入りする。