バグダッドの病院は悲惨な状況＝赤十字国際委員会

　［バグダッド　７日　ロイター］　赤十字国際委員会（ＩＣＲＣ）当局者は、戦禍のバクダッドで唯一訪問できた病院を視察し、患者が次々と運ばれるなか外科医らが忙しく立ち働き、麻酔薬が不足していると報告した。
　バグダッドに滞在しているＩＣＲＣのスポークスマンは、米軍とイラク軍の激しい戦闘のため、一行は市の中心部付近のキンディ病院以外の施設は視察できなかったと述べた。

　医師団は、患者が多いため麻酔薬や医療器具が不足しているとしており、ＩＣＲＣはトラック１台分を支給したという。

　医師団によると、キンディ病院では、過去２４時間に死者４人、負傷者１７６人が収容された。

　一方、市北部の病院の医師は、ロイター通信に、６日以来死者１８人、負傷者１４１人が収容されたと語った。

　患者の多くは、車で北方のモスルに避難していたところ、爆撃に遭ったという。