トルコとサウジ、米に巡航ミサイル通過停止を申し入れ

2003.03.30 Web posted at: 09:30 JST - CNN

ワシントン（ＣＮＮ）　トルコとサウジアラビアの両国政府は、米軍の巡航ミサイル・トマホークが両国領内に相次いで着弾したことを受け、トマホークがそれぞれの国の上空を通過しないよう米国に申し入れた。これに応じ米海軍は、紅海と地中海に展開している艦船からのトマホーク発射を停止した。国防総省当局者が２９日明らかにした。

これまでトマホークは、サウジアラビアに４基、トルコに３基が着弾している。着弾地点はいずれも都市から遠い地域だったため、被害はなかった模様だ。

当局者によると、米国、トルコ、サウジの間でこの問題を巡る協議が続いている。国防総省当局者によると、トルコ、サウジがトマホークの領空通過を認めない姿勢を取り続ける場合、紅海と地中海に展開している艦船はペルシャ湾に移動せざるを得なくなるという。