【ねこまたぎ通信】

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生命知らずの勇者たち 国境無き医師団

援助物資を積んだトラックが、バグダッドへ向けてアンマンを出発

アンマン: 国境なき医師団(MSF)の医薬品など援助物資を積んだトラック2台が、バグダッドへ向けてアンマンを出発しました。援助物資は、300回分の緊急外科手術用の器具、手術後に要する抗生物質などの医薬品、飲料水と衛生環境を整備するための物資、栄養補給食など10トンです。

一方イラク国内では、バグダッドの北東にあるアルキンディ総合病院(250床)で病院スタッフをバックアップする形で活動を行っています。MSFの外科医、麻酔科医、救急担当医は当面このバックアップ体制を継続する予定です。MSFは在庫の中から外科用器具を寄贈し、また150人分の救急医療キットや火傷治療のための熱傷用包帯も必要に応じて供給する用意が既にあります。

アンマンにいるMSFの助産師、キャトリン・シュルト-ヒレンは「MSFは紛争当事国双方に、今回の輸送について正式に通告し、またその内容が明らかに人道援助目的の援助物資であるということを知らせています。」と述べています。「MSFは現在、アルキンディ総合病院で患者の治療にあたっています。そして医療援助がさらに必要とされる事態に備えています。このような追加物資の補給は、どのような紛争状況でもMSFが通常行っている活動の一部です。」

現在MSFがバグダッドに派遣している医療チームは6人で構成されています。彼らの国籍はイタリア、フランス、オーストリアノルウェイスーダンアルジェリアです。MSFはまたヨルダン、シリア、イランの周辺諸国にもチームを派遣し、難民の流出などに対応できるよう準備を行っています。

国連の関係機関やNGOなどが撤退するときに,逆向きに突き進む生命知らずの勇者たちの物語です.