【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 憎しみと寛容

 相変わらずインドとパキスタンは仲が悪くて困ったものです.どのくらい仲が悪いかというと,相手の息の根が止まるまで徹底的にぶちのめした上に,関係のない女子供老人も巻き添えにしてしまうほど気が立っている,そのくらい仲が悪い.


 ま,今更仲良くしろといわれても,私だって一度憎んだ相手は生涯憎むと思う.嫌いな奴を好きになったことはない.(笑)思いっきり殴り合った後で,心すっきり,砂浜で夕陽を背に握手を交わす,というわけにはいかんでしょう.例え,もとは自分が火種を蒔いたとしても,自分の家族を殺されたりしたら,相手は百代先まで皆殺しですな.だから,「その時」には私も一緒に殺してくれ,と.


 爆弾を抱えて自爆するというのは,これと同じような心情でしょう.もはや,政治がどうのとか,善悪の判断とかを超越しています.家族と一緒に死ねなかった苦しみから解放されたいんですね.今パレスチナカシミールで起こっていることを肯定出来ませんが,否定も出来ません.母や父や妻や夫や息子や娘たちを思う気持ちは,どんなに歪んでいても,その思い自体は不変なものであると思います.どのような思いも受け入れる寛容な心は,神以外のものにはあり得ない.そこに悲劇が生まれるのですね.