タイな話題

タイのバンコクで警備員をしている男が，勤務中に居眠りしてさぼっていた警備員８人を殺害，８人に重傷を負わせるという大変な事件が起きていましたね．
「勤務時間外に同市内を巡回し、給与をもらうに値しない居眠りをしている警備員を探していた」らしく，「揺さぶって起こそうとしたものの、起きなかった場合は鉄パイプや木の棒で殴打した」ということらしいです．
あいたたたたた＾＾；
犯人は，いうなれば，異常に真面目な人だったんですね．勤務中に居眠りしたり，さぼってお茶したりすることが死に値する罪かどうかは考えるまでもありませんが，きっと普段から，
「金を貰っておきながら居眠りするなんてあいつらは詐欺師だ，俺がこんなに真面目に働いているのに，奴らは人間の屑だ」
なんて思いをずっと募らせていたんでしょう．
「警備員は気楽な稼業ときたもんだ」
「いざとなったら逃げ出すさ，あとで適当に言い訳すればいい」
などと酒の席で同僚が談笑していたのを聞いていたのかもしれません．
真面目で潔癖性の割には，自分の愚かな行為が正当であると考えるところがすごい．寝込みを襲うという卑劣な行為も，正義を行うものとして自分の中ではきっちり合理化されているんですね．
正義を行う狂人は，世界のリーダーたちにも散見されますな．ちょっと楯突いただけで，ミサイルの嵐が飛んでくる．
いやあ，私も気をつけなきゃ．＾＾；

ところで，タイのニュースを見ていますと，激しい，というか，熱い，というか，残酷な事件が結構起きています．もっとも，エキセントリックな事件が報道として取り上げられるという事情もありましょうから，少しその辺は差し引いて受け取る必要もあるでしょう．でも，優しい微笑みの国という印象が強いお国柄ですが，実はとっても熱い気質を持っていて，何かきっかけがありますと，どかーんと爆発することがあるというのが私の印象です．犯罪ゴシップを扱った雑誌が人気あったりもしますので，ミーハー気質も豊富です．
ちなみに，殺人事件は日本の７倍（２００６），暴行事件も昨年２１万件超らしいです．凶器は刃物と銃が多いそうで，外国人が襲われる事件もよく耳にします．私がコサムイに滞在していたときも白人が銃で撃たれ，女の子がレイプされたことがありました．みんな無防備でスッポンポンに近い格好で昼夜かまわず歩き回っていますから，いたずらに刺激していることも否めませんわ．
暴行事件の被害者の半数以上は酒に酔っていたそうで，くれぐれも飲み屋で喧嘩などしないようにお気をつけ下さい．
もめ事さえなければ，ホントに居心地のいい微笑みの国ですから．

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