ファタハ・イスラムの正体とは?
●P-navi info : レバノン報道の裏側 「ファタハ・イスラム」って?
アブハリル教授がこの武装グループを最初に知ったのは昨年の遅くのこと。シリア軍撤退以来、北レバノンには多くの小さな過激武装グループが生まれていて、その中のいくつかには暗殺されたハリーリ首相の派閥が資金援助していると政府はこぼしていた。そのようなグループのメンバーが「ファタハ・イスラーム」に参加しているという。
「ファタハ・イスラームは明らかにパレスチナ人組織ではありません。少なくてもほとんどがパレスチナ人ではないのです。指導者たちのインタビューやここ数ヶ月の印刷物でこの組織のイデオロギーの形が理解できました。彼らはスンニー派の過激原理主義者で、その大げさな原理的目標というのは、イスラーム原理主義の周縁の周縁にアピールするというものです。アルカイダとのつながりは否定していますが、自分たち自身、同じレトリックを使い、親しくはないとしても、アルカイダへのシンパシーを隠していません」
[これによると、日本のテレビ局が使った「アルカイダ系パレスチナ人組織」は誤りと誇張に満ちていたと言える。どちらかというと、「アルカイダに憧れて」活動していると言ってもよさそうだ]
アブハリル教授は、このグループのメンバーの何人かはハリーリ元首相の後押しによる恩赦で刑務所から出たという。そして、後に「ファタハ・イスラーム」に参加した。
それにしても、どうしてこのグループがパレスチナ難民キャンプに入り込んだのだろう?