【ねこまたぎ通信】

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ルワンダ:大虐殺10年の追悼式 国連常任理事国に批判

 【キガリルワンダ)白戸圭一】94年に約80万人が犠牲になった大虐殺から10年を迎えたルワンダで7日午後、犠牲者の追悼式典が開かれた。首都キガリのサッカー場の会場には犠牲者の遺族をはじめ、南アフリカのムベキ大統領らアフリカ各国の首脳ら計2万8000人が参列。カガメ大統領は「世界中のどこであっても、二度とこのような虐殺を許してはならない」と演説し、虐殺発生時に迅速な対応を取らなかったとして米英仏など国連安保理常任理事国を名指しで批判した。

 ルワンダでは93年8月、政府と反政府勢力の停戦協定の履行監視のため国連軍約2500人が駐留を開始。国連は翌94年1月、政府によるツチ系住民虐殺計画の情報を入手したが、安保理ルワンダの情勢悪化を理由に部隊を270人にまで縮小し、同年4月7日から7月中旬まで続いた虐殺に一切介入しなかった。

 カガメ大統領の演説は、こうした当時の国際社会の対応を批判したもので、特にフランスに対しては「加害者である政府側に軍事援助していた」と厳しく非難した。

 キガリ在住の主婦ムクイエさん(40)は「兄弟3人は94年4月7日朝に出かけ、遺体になって帰ってきた。虐殺が終わるまで逃げ回り、1カ月以上も教会に隠れていたのを昨日のことのように思い出す」と消え入りそうな声で話した。

毎日新聞 2004年4月8日 10時49分