【ねこまたぎ通信】

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ベトナム人の失踪増、研修生派遣に懸念

日本で技能実習生として事実上、就労しているベトナム人の失踪が増えているようだ。外国人研修生などの受け入れを指導する財団法人、国際研修協力機関(JITCO)によると、2003年度に失踪したベトナム技能実習生は593人で、国別で最多。1401人に上る失踪者数全体の4割以上を占めた。台湾でベトナム人労働者の失踪率が高いことが問題になっているが、日本でも同様の事態が起きており、関係者は深刻に受け止めている。

JITCOによると、ベトナム技能実習生の失踪は前年度に比べ、やや増加したという。研修生(就労とは見なされない)の失踪者はJITCOに報告されないため明らかでないが、こちらも相当数に上ることが予想される。

■「市場失う」懸念

こうした状況にベトナム側も危機感を強めている。「日本という市場を失う恐れがある」──。先ごろ日本を訪れたベトナム労働輸出協会のチャン・クォック・ニン副会長は、グオイラオドン紙のインタビューに応じ、失踪問題の解決を訴えた。

ニン副会長によると、「中国人の失踪率は3000人に1人の割合にすぎないが、ベトナム人は26%にも上る」。ベトナム人の失踪率が中国人に比べ高いため、研修生や技能実習生の受け入れ対象をベトナムから中国に移しつつある日本企業もあるという。法務省入国管理局の「研修生及び技能実習生の入国・在留管理に関する指針」では、失踪が続くなどした企業は、3年間研修生の新規受け入れができなくなる場合もあるとしている。

ニン副会長が社長を務める労働力派遣会社のスレコ(Suleco)は、これまでに合計1400人ほどを日本に派遣。またJITCOによると、03年度のベトナム人の研修生と技能実習生受け入れは、それぞれ2000人前後に及んだ。

日本は「労働条件や生活待遇はかなり良く、給与も平均で月額800米ドルになる」(ニン副会長)魅力的な市場だが、研修生が年間3万人以上、技能実習生も2万人を超える中国人に比べると派遣数はまだ少ない。

ニン副会長は「ベトナムが日本市場を維持し、拡大するためには、失踪問題の解決が必要」と訴えている。<ベトナム

NNA Global Communities
http://nna.asia.ne.jp/

関連
JITCO - 公益財団法人 国際研修協力機構
http://www.jitco.or.jp/j_info/sissouboushi.htm
http://www.jitco.or.jp/j_info/sissoukaitei.pdf
http://www.jitco.or.jp/backnumber/060120bousi/060120bousi.htm
http://www.vinapark.com/blog/mt/archives/000269.html

集団密航事件検挙と留学生・研修生等の失踪状況