【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

ガザ地区の患者のもとへ行く権利を要求する

国境なき医師団」がガザに入れません.

ガザ地区の患者のもとへ行く権利を要求する

http://www.msf.or.jp/news/news.php?id=20041012&key=others

パレスチナガザ地区への侵攻作戦が開始された2004年9月28日以降、国境なき医師団(MSF)の医療チームは、同地区の南部及び中央部に暮らす患者へのアクセスを禁止されている。

9月28日以降MSF医療チームは、助けを必要としている人々のもとへ赴くことを許可するよう、イスラエル当局に対して連日再三の要請をおこなっているにもかかわらず、現地で「コーディネーション」と呼ばれるイスラエル軍による移動許可は下りていない。ガザは今も3つの地区に分断されており、MSFの支援を必要としている患者にアクセスすることは全く不可能である。

加えてMSFのスタッフは、ガザ住民が受けている暴力と同様の、直接の暴力にさらされている。あるスタッフは、ベイト・ハヌーンの自宅をイスラエル軍に破壊された。半壊した家の中に子どもを含む家族らと閉じ込められている間、車が破壊され、家畜を殺された。逃げようとした家族は、特にMSFのメンバーであるという理由でもなく標的にされ、銃撃をうけた。イスラエル当局はMSFに対して、全ての攻撃を即時停止すると確約している。しかしそれにもかかわらず、砲撃はやまなかった。この時、一家には退避する許可が与えられず、彼らは同様に危険な隣家に逃れるしかなかった。兵士らはこの家を占拠し、MSFは翌日まで一家を救出することを許されなかった。当局は今年6月、この地域にMSFのスタッフが居住していることを公式に認めていた。

今回の作戦が開始されて以来MSFは、ベイト・ハヌーン、ベイト・ラヒア、ジャバリアに閉じ込められた住民から、食糧や水、医薬品の支援をもとめる電話を多数受けている。これらの地域はガザの他の地域から孤立しており、住民は9月28日以降全く移動できずにいる。同地域の医療担当者はMSFの心理療法士に、地域の医療関係者を対象に緊急の心理療法を行ってほしいと依頼してきた。しかし病院が軍事作戦の展開地域内にあるため、いまだこれを始めることができない。MSFは支援を必要としている人々に治療を行い、食糧援助を行う準備ができている。しかし、イスラエル軍の許可が下りないために過去2週間、これを実施することができずにいる。

MSFはここに再度、ガザ地区で支援を待つ人々のもとに赴く権利を要求する。