核問題で代表団派遣へ―ＡＳＥＡＮ 議長国カンボジアなど３国

　【バンコク11日時事】タイ、カンボジア、マレーシアの三国外相は十一日、カンボジア北西部のシエムレアプで会談し、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）として北朝鮮に対し、核開発中止と核拡散防止条約（ＮＰＴ）復帰を求めていくことで一致した。ＡＳＥＡＮ議長国カンボジアのホー・ナムホン外相がタイ、マレーシア両国の副外相と共に近く訪朝し、シエムレアプで今月下旬に開催されるＡＳＥＡＮ地域フォーラム（ＡＲＦ）に参加するよう要請する。

　タイ外務省筋によると、ＡＳＥＡＮは当初、米国、ロシア、中国なども加盟するＡＲＦの枠組みで北朝鮮に働き掛ける予定だったが、北朝鮮が米国を含む多国間協議を拒否。このため、二○○○年の北朝鮮のＡＲＦ加盟実現で中心的な役割を果たしたタイやＡＳＥＡＮ現議長国カンボジアなどを中心に、ＡＳＥＡＮの枠組みで核問題の解決を目指すことになった。北朝鮮は既に三国の代表受け入れに同意しているという。