赤十字国際委員会、イラクからの報告１８(2003/04/10)

バグダッドで活動中のICRC職員1名が死亡

活動は今後も継続の予定

4月8日夕方から、バグダッドで銃撃戦に巻き込まれ消息を絶っていたICRCの職員1名の死亡が9日確認されました。　死亡したのは救援物資の調達・輸送等のロジスティクスを担当していたバッチェ・アルスラン氏（48歳、カナダ人）。同氏は車両で市内を移動中に銃撃に遭い、死亡。同行していたICRC職員2名は生還。バグダッドの職員達は10日は活動を停止しますが、事件の状況調査を行い、早急に現場での活動を再開するとしています。

赤十字国際委員会（ICRC）イラクからの報告

ジュネーブ、2003年4月9日
Ref. : IRA 03/29 – SN 03/43

4月9日水曜日

バグダッドのICRC要員及び現地職員は今朝から活動ができないでいる。バグダッドの状況は混乱を極めており、予測がつかず、きわめて危険性が高い。ICRCは救護を必要としている人たちに対して支援の手を差し伸べられないでいることに苦悩している。現時点ではICRCは病院への支援や給水システムの修復作業など、人道的活動をできる状態にはない。これからも状況調査を続け、可能になれば活動を再開する。

詳細については、下記にご連絡ください。
Florian Westphal:ICRC: ジュネーブ　++41 79 217 32 26
Nada Doumani: ICRCジュネーブ　++ 41 79 244 64 14
Antonella Notari: ICRC ジュネーブ　++41 79 217 32 80