【ねこまたぎ通信】

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バグダッドで戦闘続く、国内の制圧50〜60%

 【アッサイリヤ基地(カタール)田中洋之】イラクの首都バグダッドを制圧した米軍は10日、フセイン政権の残存勢力の掃討作戦を展開した。市内では銃撃戦や住民による略奪行為が続き、米中東軍のレニュアート作戦部長は会見で「バグダッドはまだ安全ではない」と指摘した。また作戦部長はイラク国内の制圧地域は50〜60%にとどまっていると語った。

 米中東軍によると、バグダッド北部のモスク(イスラム寺院)で同日、米海兵隊イラク兵の間で激しい戦闘が起き、米兵1人が死亡、20人以上が負傷した。モスクでフセイン政権の指導部が会合を開いているとの情報を入手した米軍が急襲したところ、イラク側が反撃したという。

 また米軍はフセイン派のアラブ系武装勢力が検問所を置いて支配していた首都西部マンスール地区を空爆した。イラクではアラブ諸国から数千人の義勇兵が参戦しているといわれていた。

 米海兵隊バグダッド北東部のサダムシティー地区でも依然としてフセイン政権に忠誠を誓う部隊を迫撃砲や機関銃で攻撃した。作戦を支援していた米軍機に対し、イラク側は対空砲で反撃した。

 一方、イラクではフセイン政権の宣伝機関の役目を果たしていた国営テレビとラジオが放送停止になっていたが、レニュアート作戦部長は近く民間によるテレビ・ラジオ放送の再開を認める方針を示した。

毎日新聞4月10日] ( 2003-04-10-23:31 )