【ねこまたぎ通信】

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シーア派組織、会合拒否 米主導反発 どうする?あいふる?

 【カイロ10日井上喜博】米政府が十二日にイラク南部ナシリヤ郊外で予定していたイラクの暫定政権樹立に向けた会合に、イスラム教シーア派の反政府組織、イラクイスラム革命最高評議会(SCIRI、本部テヘラン)が米軍主導への反発からボイコットを表明し、イラク再建に早くも暗雲が立ちこめている。十二日の会合も延期される見通しだ。

 SCIRIのロンドン駐在代表は九日、出席しない理由を「新政権の一翼を担えるが、(復興人道援助室のトップを務める)ガーナー米陸軍退役将軍の統治に協力することはできない」と説明。今回の準備会合はイラクの主権を代表するものでないと指摘した。

 SCIRIの反発の背景には、米政府がもともとイランの庇護(ひご)下にある同組織がイラク暫定政権樹立で発言力を強めることを望んでいないことに加え、海外亡命組織がイラク再建の第一段階の復興人道援助室への協力を認められても、その後の暫定政権では排除されるとの懸念がある。

 イラク暫定政権のリーダーには、イラク国民会議(INC、本部ロンドン)のチャラビ代表や、SCIRIのハキム師の名前が挙がっているが、国民の支持は薄い。

 国民の多数派を占めるイスラム教シーア派は無視できない存在。二十三年間も祖国を離れていたハキム師が「イラクの政治、社会、文化にわたる義務」(同師の顧問)を果たせるか不透明だ。