【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 過去最大の飢餓の恐れ

どれだけの人が,アフリカの各所で起こっている現実を気にとめているだろうか?
一方では,人を殺すために何兆円という単位の金を使い,他方で人を生かすための金は僅かしか使われない,いや,使われても有効に機能していない.
映画『ホテルルワンダ』の中で,語られる「お前たちはただの黒人だ,ニガーですらない」という言葉を思い出す.私たちの心の深層において,めくらでつんぼの振りをするエゴは,差別意識より恐ろしい気がする.

ダルフール支援、資金難 WFP「3百万人飢える恐れ」

2006年04月30日20時58分
http://www.asahi.com/international/update/0430/010.html


世界食糧計画(WFP、本部・ローマ)は28日、資金不足のため5月からスーダン西部のダルフール地方での食料援助を大幅に削減せざるを得ない状態に追い込まれている、と明らかにした。紛争に巻き込まれるのを避けて居住地を離れた国内避難民約300万人は援助食料に頼っている。次の農作物収穫期までには数カ月あり、関係者は「飢餓の季節」になると危機感を募らせている。
WFPによると、ダルフールを含むスーダンへの食料支援のために今年7億4600万ドル(約865億円)の寄付を世界にアピールしたが、これまでに3割の2億3800万ドル(約276億円)しか集まっていない。
このため資金が底をつき、今後は穀物や食用油の配給を半分に、豆類や砂糖、塩は4分の1に減らさざるを得なくなった。1人当たりの栄養では1日約1050キロカロリーと必要なカロリーの半分しかとれなくなるおそれがあるという。モリス事務局長は「これまでで最も苦しい決断をした」と話している。
国連児童基金(UNICEF)によるとすでに子供の間で栄養失調の例が増え始めているという。国連人道援助機関関係者は「04年末のスマトラ津波や05年秋のパキスタン地震など大規模災害が続き、『緊急援助疲れ』が影響している」と話した。
ダルフール地方ではアラブ系主導の中央政府の支援を受けた民兵とアフリカ系反政府勢力の紛争が続き、今年に入っても約5万人が故郷を追われたといわれる。