西岸分離壁めぐり国連が緊急総会へ
2004.07.13
Web posted at: 12:08 JST - CNN国連本部（ＣＮＮ） イスラエルがヨルダン川西岸に建設している分離壁について、国際司法裁判所（ＩＣＪ）がこれを国際法違反とする勧告的意見を示したことを受け、国連にオブザーバー参加しているパレスチナ自治政府代表は１２日、加盟国のアラブ諸国を通じて、緊急総会の開催を要請すると明らかにした。国連当局者によると、早ければ１６日早朝にも開かれる。
パレスチナのアルキドワ国連大使は記者団に対し、国連総会の要請で出されたＩＣＪの勧告的意見をイスラエルが順守し、分離壁建設を中止するよう求める総会決議案を、アラブ諸国が提出する見通しだと話した。総会決議に拘束力はない。
アルキドワ大使はその上で、「現時点で安全保障理事会に行くつもりはないが、次の段階は安保理への決議案提出だ」と述べた。総会決議と違い、安保理決議には拘束力があり、違反すれば制裁対象となるが、安保理でのイスラエル非難決議は拒否権をもつ米国に否決されるのが通例。
