【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 自殺者11年連続3万人超

みなさんは、死にたい、死のう、と考えたことはありますか?
私は女房と喧嘩するたびに死にたいと思います。^^;

昨年の自殺者3万2249人…11年連続3万人超

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090402-OYT1T00435.htm


昨年1年間の全国の自殺者は3万2249人で前年より844人(2・6%)減少したことが2日、警察庁のまとめでわかった。
自殺者が減少するのは2年ぶりだが、3万人を超える状況は1998年から11年連続で続いている。
人口10万人あたりの自殺者数を示す自殺率は25・3で前年より0・6の減少。自殺者のうち男性は前年より647人減の2万2831人で、女性は同197人減の9418人だった。このうち、昨年急増した硫化水素による自殺は1056人。
月別に見ると、米証券大手リーマン・ブラザーズが破綻(はたん)した昨年9月は2714人で、8月より283人増加し、翌10月は3092人に上った。しかし、11月は2539人、12月は2513人と再び減少に転じた。
都道府県別では、東京が最も多い2941人で、大阪2128人、神奈川1818人、北海道1726人、埼玉1653人の順。九州地方の全県を含め、全国29都府県で自殺者が減少する一方、北海道(前年比86人増)、長野(同80人増)、埼玉(同68人増)など大幅に増加した自治体も目立ち、18道県で前年よりも自殺者が増加した。
警察庁は、昨秋以降の景気の後退によって自殺者の増加が懸念されるなか、実態をできるだけ早く予防対策にいかそうと、今年2月から統計システムを変更し、年1回しか公表していなかった自殺者統計を月ごとに公表する方式に切り替えた。今回の年間統計も集計作業を早め、例年より2か月前倒しで発表。年齢別の内訳や、動機などについては5月に発表する予定。
(2009年4月2日11時28分 読売新聞)

自殺者統計(警察庁)
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki81/210402_H20jisatsusya.pdf

昨日はJRの人身事故で新入社員の入社式に遅れるところでした。
今年はもっと自殺者が増えるのでしょうか?
警察庁の発表ではまだ詳細な分析は済んでいないようです。例年の分析結果を見ておりますと、近年リストラや倒産に起因して命を絶つ方が急増しておりますが、必ずしも経済的理由だけではなく、様々な理由で自殺を選択した方がおられます。半数近くは健康問題、3割程度が経済的理由、あとは家族や恋愛などの人間関係等、となっています。確かに経済的理由で死を選択するというのは異常に多いように感じています。でも、金がないから死ぬわけでは決してないと思います。
日本の自殺者数は、欧米諸国の数倍にのぼります。これは、必ずしも他の国の人たちと比較して日本人のこころが弱いというわけではなく、またよりストレスの強い社会というだけでなく、もともと日本人には「苦渋の選択」のひとつとして自殺を選択肢に入れているように思います。
昔から、腹を切るだとか自害だとかで、責任の取り方を表現しますが、そういう言動は命をかけて誠実に事に臨んでいるという自己表明でもあります。見栄とかプライドもありますが、本当に真面目な大多数の人は仕事や家族に対する責任をそこまで思い詰めている人も少なくないはずです。経済的理由の多くも、金銭に恵まれないことよりも家族や従業員に対する責任の方により比重があるのではないでしょうか。自分の家族に対してはもちろんのこと、人間一人一人が見えにくい大企業や政治の世界は別にして、毎日従業員の一人一人と個人的に接している中小企業の経営者などは特にそうではないでしょうか。
苦しみの根元には自分が人生に対してどのような価値観を持っているかが大きく関わっていると思いますが、一方で、家族に対する愛情と責任の強さがより重く切実な結果を選択させているようにも思います。自殺者のニュースを見聞きするときに自分の家族のことを思い浮かべると、私自身居たたまれなく胸が苦しくなります。やはり選択肢に自殺がまったく除外されているわけではありません。順位は別にして。
上記の警察庁の数字は自殺で亡くなった方の実数であって、未遂は含まれていません。一説では未遂の数は自殺者の10倍にのぼるといわれています。
カート・ヴォネガットのエッセイで、「隣人を愛せ」なんて高い理想を持つと、愛せなければ憎むことになる、「隣人に親切にしろ」くらいにしておけば、できなければ無視するればよい、というニュアンスの話がありました。
「かんにん!あかんわ!」って頭下げて振り出しに戻れるようにしたいものです。