【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 THE OTHER MUSIC FOR PALESTINIAN CHILDREN 2009 revised ver.

▼「パレスチナの子どもたちのための詩」
[詩] マフムード・ダルウィーシュ
[映像] ジャン=リュック・ゴダール
[音楽] ベートーヴェン弦楽四重奏曲第15番第3楽章
[編集] イルコモンズ
2009年 6分9秒 カラー(英語字幕つき)


「世界がだんだんとじてゆく
(The Earth is Closing on US)」
(詩:マフムード・ダルウィーシュ 訳:イルコモンズ)


 世界がすみっこの方からだんだんとじてきて
 ぼくらをいよいよ最後の小道へ追いつめてゆく
 ぼくらはなんとかそこを通りぬけようとして
 自分の手足までもぎとったというのに
 それでも大地はぼくらを押しつぶそうとする


 いっそのことぼくらが麦だったらよかったのに
 そしたら死んでもまた生きかえることができるから
 でなければ、大地がぼくらの母さんだったらよかったのに
 そしたらきっとやさしくしてくれるだろうから
 あるいは、ぼくらが岩に描かれた絵だったら
 鏡に映して夢のなかへ運んでゆけるのに


 ぼくらは泣いた
 子どもたちの祭りの日のことを思い出して


 ぼくらは見た
 最後に残された土地のひらいた窓から
 子どもたちを外にほうりなげた者たちの顔を
 ぼくらの星はその顔に鏡をつきつけるだろう


 ぼくらが世界の果てにたどりついたとき
 その先ぼくらはどこへ行けばよいのだろう?
 そして最後の空がつきはてたとき
 鳥たちはどこを飛べばよいのだろう?
 草木が最後の息を吐ききったとき
 どこで眠りにつけばよいのだろう?


 僕らはそのわずかな血で
 僕らの名前を記すだろう
 僕らはその翼をもぎとり
 僕らの肉がさえずる歌をききながら
 その命を終えるだろう


 最後に残されたこの小道の上で
 そう ここで この土地で
 僕らが流した血のうえに
 ここからもそこからも
 オリーブの樹がなるだろう


 弟が生まれたよ!


 「こどもの誕生はそれでもうひとつの抵抗である」
 (ジャン=リュック・ゴダール)


[参考]▼イルコモンズ編「アザーミュージック」の制作について
http://www.prenomh.com/prev/godard/ourmusic/ourmusicbakuretsutalkshow8.htm
http://www.prenomh.com/prev/godard/


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