パラグアイ 今夜も涅槃で

バイアグラではない．
って，これが書きたかったので，タイトルをパラグアイにしました．統一教会が絡んでいる例のパラグアイの事件はまったく関係がありません．
昨日は下の娘の中学入学式でした．満開の桜の下で記念写真を撮影しました．その後，娘は入学パーチーだといって友達の家に出かけていき，家内は久々の和服に疲れ果てお昼寝，おかげ様で一人で中世の没落貴族の恋愛映画などを観てのどかな午後を過ごしました．恋愛映画は苦手なのですが，役者が巧かったのでちょっと涙ぐむハッピーエンドに満足しました．
さて，最近また熱を出して寝込んだので，日がなベッドでうたた寝しながら善と悪について深く哲学していたのですが，熱が引くとともにすっかり忘れてしまいました．普段でも私は寝付きが悪いので，寝入るまでいろんなことを思索するのですが，たいがい翌朝にはきれいさっぱり忘れてしまっています．これは，釣り逃がした魚みたいなもので，「すっげえ面白いこと思いついたよ」「絶対ＮＡＳＡに進呈したら喜ぶ話だったぞ」「もしかしたら思想界に革命が起こるかも」なーんてその時は思い，失禁するほど興奮したりするのですが，ま，たとえ憶えていても後で振り返れば大したこと無いのですよね．＾＾；
それでも，忘れてしまった内容について「うひょー！！おれってすげー！！」と思った記憶だけがあとに残っていて，「すごいこと思いついたのにぃ！！なんで思い出せないんだよ！！バカバカバカ！！」と思い悩んでしまうのです．まあ，人間の脳力というのは無意識下ではかなりのパワーを持っていて，覚醒しているときには発揮されなくても，夢うつつ状態で自我のタガが外れたときにとんでもない力を発揮することがあります．物理的・精神的両面で．
そういう状態をドラッグとか宗教の修行とかで人為的に作り出して，創作活動や思想・科学面で新境地を生み出すことがあります．有名なところでは，空海が洞窟で修行していたときに体力の極限状態で星が目に飛び込んできた，とか云う逸話．ＬＳＤの力を借りて同じ体験をしました（その時，ちょっと体調が悪くてあとで龍を呼んでしまって大変な目に遭いました＾＾；）．中には火の上を裸足で歩いたり，針で体を刺したり，空中浮遊したりと，他人にとっては驚きではあっても，あまり意味のなさそうな芸も出来たりしますが……．＾＾；
そう考えてみると，人間って，魂の入れ物としてはなかなか興味深いものです．だから，違う自分を見ることが出来る夢うつつの自分が一番好きですし，紙一重の世界に憧れてしまうのです．そして，死の間際というのは，それこそ生命の究極の極限状況でしょうから，もの凄いことになるのではないかと，思ったりしています．蛇足ですが，熱でうなされていると家族がひときわ優しく輝いて見えますし．--^( ToT)^涙
それでは，今夜も涅槃で…．

空海の風景〈上〉 (中公文庫)

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