日本より民主主義が機能しているタイ
バンコク週報からです.
■憲法裁、総選挙やり直しを命令
4月2日に投票が行われた下院総選挙の違憲審査を行っていた憲法裁判所は5月8日、下院総選挙を違憲と判断、やり直しを命ずる判決を下した。
憲法裁判所が審理していたのは、
(1)下院解散から35日しか間を置かずに投票日を設定したのは、与党有利であり不公正である、
(2)投票所の記入机が第三者からのぞき見できる配置となっており、秘密選挙を規定して憲法条項に反する、
(3)大政党が自党の候補に有利となるようにするため、小政党に資金を提供するなどして支援をした
(4)中央選挙管理委員会は全員参加が定められている審議を、独自の判断で欠員のまま実施した、の4項目。
憲法裁判所の判事14人いるが、今回の審議は全員が参加。その結果、8対6で下院総選挙を違憲とする判決を下した。また、9対5で選挙のやり直しを命じる判断を示した。
なお、下院総選挙の投票日は5月8日から60日以内の期間で中央選挙管理委員会が定めることになる。
●http://www.newsclip.be/news/2006/05/2_20.html
●混迷タイ - 【ねこまたぎ通信】
おかしいぞー,
こんな選挙やってられねーぞー,って.
素晴らしいじゃないですか.
これに比べたら,日本の政治ってもう無茶苦茶でしょ.
そもそも昨年の郵政民営化ごり押し衆院解散総選挙の「違憲性」についてほとんど議論されていません.
69条の衆議院の解散は,
- 不信任決議案が可決された時
- 信任の決議案が否決された時
であって,7条の適用は拡大解釈でしょうに.
憲法ってのは公僕共が馬鹿をしないための縛りなんだぜ.
少なくとも,その違憲性の有無について問われなければならないのでは?
誰か提訴はしたんですかね?
●日本国憲法
●寄稿1・郵政解散への強烈な違和感−権力分散を否定する「独裁」への分岐点に立つ by 真名: オフイス・マツナガのブログ
日本じゃきわめて政治性の高い問題については裁判所は判断しねー,ってか.
三権分立,意味ねーじゃん.
そんなことを思い出してみたわけさ.
ε-(ーдー)ハァ