【ねこまたぎ通信】

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スーダンへの制裁措置めぐる安保理決議、中国は棄権

国連安全保障理事会は18日、スーダン西部のダルフールで起きた紛争の解決に向け、同国政府への制裁措置として石油輸出禁止などを警告する決議案を採択した。中国の王光亜・国連駐在大使は会議で発言し、「安保理は当面の状況の下でスーダン政府の協力姿勢を奨励すべきで、制裁措置は複雑な問題の解決に役立たず、問題をさらに複雑化させる恐れもあることから、中国側の制裁措置に反対する立場に変化はない」と強調した。

王大使は、「過去数カ月間でダルフールの状況は好転している」と指摘。スーダン政府は紛争解決に向けて多くの対策措置を打ち出しているとした上で、「これは否定できない客観的事実」と述べた。さらに、「ダルフール紛争の複雑性を考えると、国際社会の努力はスーダン政府への協力継続に重点的を置くべきであり、逆にすべきではない。アフリカ連合AU)による仲裁を全力で支持すべきであり、AUの困難を増やすべきではない。スーダン政府と反政府武装組織が政治的解決の協議を早期に達成するよう促すべきであり、誤ったシグナルを送り、協議をより困難にしてはならない。ダルフールへの人道的援助を強化すべきであり、援助への門を人為的に閉ざしてはならない」と述べた。

王大使はそのうえで、「こうした考えから、中国は決議案草案に対しては強い保留の姿勢をとる」と表明。また、「現在の核心的な任務がAUダルフールにおける活動拡大への支持であり、これはAUやアナン国連事務総長の希望であるとともに、各国の広範な共通認識でもあるため、中国側は決議案の採択を阻止してはいない」と述べ、決議における棄権を示唆した。(編集SN)

人民網日本語版」2004年9月20日

●狙いはスーダンの石油利権を握る中国と見て間違いないでしょう.
国連決議というのは,判りやすいですね.
参考
スーダンの現状 - 【ねこまたぎ通信】
米国と世界
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/usvsun.html
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/unscveto.html