【ねこまたぎ通信】

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ロシア:モスクワで自爆テロ、10人死亡 チェチェン過激派関与か

 【モスクワ町田幸彦】31日午後8時7分(日本時間1日午前1時7分)ごろ、モスクワ市北東部の地下鉄リガ駅近くの路上に駐車してあった乗用車付近で大きな爆発があった。この爆発で通行人ら10人が死亡、51人が負傷した。捜査当局は自爆テロと断定。チェチェン共和国独立派武装勢力が関与した可能性が強いとみて、先月24日のロシア旅客機同時墜落事件との関連を調べている。

 ルシコフ・モスクワ市長は、「不審な女性が爆発事件直前に地下鉄の駅に入ろうとしたが、警官数人がいるのを見て引き返した」との目撃者証言を報道機関に語り、女性が地下鉄を標的に自爆テロを実行しようとしたとの見方も出ている。また乗用車2台が炎上し大破しており、乗用車に仕掛けられた爆弾が爆発した可能性もある。同市長は爆弾の威力について「約1キロのTNT火薬が使われた」と述べた。

 モスクワの爆弾テロに関して、旅客機同時墜落事件で犯行声明を出したイスラム過激派組織「イスランブリ旅団」は31日、インターネットサイトに「チェチェンイスラム教徒を支援するための作戦だ」とする犯行声明を流した。声明は「異教徒国家ロシアを屈服させる波がさらに続くだろう」と予告している。

 ロシア当局は同時墜落事件について、イスランブリ旅団の犯行と断じていないが、プーチン露大統領は31日、チェチェン独立派武装勢力の「破壊分子」の犯行と非難し、国際テロ組織アルカイダとの関連を指摘した。同事件では90人が死亡した。

 インタファクス通信は、捜査当局筋の情報として、旅客機同時墜落事件で遭難したツポレフ134型機に搭乗したチェチェン系女性の姉妹1人がモスクワに入り、31日の爆弾テロ事件に関与した可能性があると報じた。しかし、連邦保安局は否定している。

毎日新聞 2004年9月1日 東京夕刊

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040901dde001030037000c.html

チェチェン紛争とは何か?
http://chechennews.org/basic/whatis.htm