【ねこまたぎ通信】

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武装集団が学校占拠、死者も 人質は数百人か、ロシア

2004.09.01
Web posted at: 21:14 JST - CNN/REUTERS/AP

モスクワ――ロシア非常事態省などによると、イスラム武装勢力の分離独立闘争が続く南部チェチェン共和国に接する北オセチア共和国で9月1日午前、銃などの武装集団が小学校に押し入り、人質をとって校内に立てこもる事件が起きた。

インタファクス通信によると、人質となっている生徒、教師や保護者らは約400人で、生徒はうち200人となっている。1日はロシアの新学期の初日で、多数の保護者が子供を連れて、学校を訪れていたとみられる。新学期開始の式典直後、襲われたという。

テロ対策機関の連邦保安局(FSB)当局者によると、武装集団の数は男女合わせ17人で、一部は爆弾を巻き付けたベルトを着用している。

武装集団の組織的背景などは分かっていないが、ロシア政府はチェチェン武装勢力との関係を疑っている。武装集団は、軍が兵士輸送用に使うのに似たトラックで学校に乗り付けたという。

地元通信社などによると、武装集団は警察の急襲などがあれば、校舎を爆破すると脅迫。地元行政当局者との会合を要求している。生徒らを窓際に立たせ、警察の動きをけん制している。インタファクス通信によると、これらの要求を記述したメモを持った女性人質の1人を解放した。

また、隣接するイングーシ共和国で今年6月起きた警察施設への一連の攻撃で拘束された武装メンバーの解放も求めている。

タス通信によると、武装集団が学校へ侵入した後、警察との間で銃撃戦が発生。地元警察によると、少なくとも教師3人、警官2人の計5人が負傷した。また、死亡者は2人とされ、1人は武装集団に抵抗した生徒の両親とみられる。

別の学校も襲われたとの情報も最初あったが、誤報と分かった。

現場は、北オセチア共和国の首都ウラジカフカス近郊のベスラン町。内務省の部隊や警察隊が学校を包囲している。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200409010032.html