【ねこまたぎ通信】

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マラウイ:大統領選結果めぐり混乱 不正指摘も

 【ヨハネスブルク白戸圭一】世界最貧国の一つである南部アフリカのマラウイが、20日に投票が行われた大統領選挙の結果を巡り混乱している。選挙管理委員会が23日、与党「統一民主戦線」(UDF)から立候補した新人のムタリカ氏の当選を発表したところ、反発する野党支持者が最大の都市ブランタイアなどでデモを行い、警官隊と衝突した。死傷者などは不明。欧州連合(EU)や英連邦の選挙監視団は「選挙では与党に有利になるよう不正が行われた」とマラウイ政府を批判している。

 大統領選は2期8年務めたムルジ大統領の退任を受け、後継者に指名されたムタリカ氏のほかに複数の野党候補が立候補し、18日投票の予定だった。しかし、野党側が事前に「与党に有利になるよう不正が行われている」と反発、投票は20日に延期された。選管発表では、ムタリカ氏が112万票を獲得して当選。対抗馬とされた野党連合のチャカンバ氏は約80万票だった。

 政府はムタリカ氏の当選で押し切る構えだが、同時に行われた議会(193議席)の総選挙でUDFは49議席しか獲得できなかった。議会で過半数を制した政党がないうえに、国際社会がこぞって「不正選挙」と指摘していることから混乱が長期化する可能性がある。

毎日新聞 2004年5月24日 10時28分