【ねこまたぎ通信】

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外来種対策新法、輸入禁止のブラックリスト方式を採用へ

 環境省は来年の通常国会に提出する動植物の外来種対策新法案で、生態系などに悪影響を及ぼすと実証された種だけを明記して輸入禁止とする「ブラックリスト」方式を採用する方針を固めた。リスト以外の動植物は「疑わしい」ものも輸入が認められる可能性があり、自然保護団体は「被害が表に出てから駆除するのでは手遅れだ」と反発している。

 新法は、生態系や人の健康に影響を及ぼす恐れのある輸入動植物の管理方法などを定める。国内には2千種近い外来種が定着しているという。ヤンバルクイナを食べるマングースなど在来の生態系を脅かしたり、アライグマのように人に病気を媒介したりするものも多い。年間に輸入される動物の数は昆虫などを含め「8億」ともいわれる。

 環境省は、新規に輸入する動植物種が事前審査で悪影響などを与えると証明されれば、「ブラックリスト」に追加して禁輸措置とする方針だ。しかし、日本自然保護協会、世界自然保護基金(WWF)ジャパンなど自然保護4団体は、生態系への影響評価が難しい動植物もあるなどと指摘。ニュージーランドのように悪影響のない動植物だけをリストに明示して輸入を認め、少しでも悪影響の「恐れ」があれば、一律輸入禁止にするべきだと訴えている。

 これに対し環境省の上杉哲郎・生物多様性企画官は「ペット用など外来種の需要の多い日本と需要がほとんどないニュージーランドでは事情が違う。利用者の視点に立った判断も必要だ」と話している。

(11/06 03:20)