【ねこまたぎ通信】

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建国以来最悪の危機と警告 新型肺炎でシンガポール首相

 シンガポールのゴー・チョクトン首相は19日の記者会見で「新型肺炎重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染拡大を阻止できなければ、わが国は建国以来最悪の危機に直面するだろう」と語り、経済的打撃を食い止めるためにも流行防止に全力を挙げる方針を示した。
 首相によると、観光客が激減するなど肺炎による経済損失は既に国内総生産(GDP)の約1%に当たる15億シンガポールドル(約1050億円)を超えた。

 感染した可能性のある人の自宅隔離や、感染地域からの旅客の検温など従来の対策に加え、シンガポールから他国へ出掛ける旅行者に新型肺炎にかかっていないとの証明書を持たせることも検討中だとした。

 首相はまた、29日にバンコクで予定されている東南アジア諸国連合ASEAN)の肺炎に関する緊急首脳会議とは別に、ASEANに日本、中国、香港、韓国を加えた保健当局者の対策会合を開く必要もあると語った。日韓両国に対してはシンガポールの対策を説明し、不安を取り除きたいとしている。

 同国の感染者は累計で172人、死者は16人。首相は「感染者の10人中9人は院内感染で、地下鉄や飲食店など公共の場所での感染のリスクは極めて小さい」と強調し「シンガポール全体が感染危険地域ではない」と観光客を呼び戻すため海外向けに強くアピールした。(共同)