【ねこまたぎ通信】

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米兵救出「大げさなショー」とイラク人医師 米紙報道

 「あれは大げさなショーだったよ」。米紙ワシントン・ポストは15日、イラク戦争の「最大のドラマ」として米メディアが大々的に取り上げた女性兵士、ジェシカ・リンチ上等兵(19)の救出劇について、上等兵が拘束されていた病院で治療に当たっていた複数の医師が皮肉まじりに語った証言を掲載した。
 米特殊部隊の到着時にはイラク兵は既に逃走して民間人しかおらず、軍事的な行動がさほど必要でもなかったのに「ハリウッド張りの派手さ」(同紙)で振る舞ったとの見方を伝えている。

 医師らによると、上等兵が救出された1日、それまで病院を監視していたフセイン大統領直属の民兵組織サダム・フェダイーンのメンバーなどが昼間、病院に現れて軍服を脱ぎ捨て民間人に変装。病院に乗り付けた車を放置して一斉にいなくなった。

 夜に入ってヘリコプターの音が聞こえ、特殊部隊が数カ所のドアを破って侵入。病院に残された当直の医師は「(救出活動を)妨害しないで一室にとどまる」ことを決めたため、部隊は何の抵抗も受けないまま上等兵を救出した。

 また、上等兵は戦闘中に被弾し刺されたと伝えられたが、実際に手当てした医師はこれを否定。手や足を骨折していたが「交通事故だよ。出血もしておらず、銃弾もなかった」と述べた。(共同)