識字運動の顔にロナウド起用 ブラジル政府

2003.04.09
Web posted at: 16:32 JST - REUTERSP

ブラジリア（ロイター）　ブラジル政府が、約２０００万人にもなる成人の非識字者を対象にした読み書き能力向上キャンペーンのイメージキャラクターに、サッカーのブラジル代表ロナウド選手を起用した。

人口１億７０００万人のブラジルの識字率は約８０％で、読み書きできない成人は約２０００万人に達する。この人々は、国旗に描かれている「秩序と進歩」という単語さえも読めない。

ブアルケ教育相は、「ロナウドのようなブラジルの象徴が、国を挙げての識字率向上キャンペーンで『すべてのブラジル人に国旗を理解してもらいたい』と訴えれば、多くの人々を動かすことができるだろう」と、期待を込めている。

ロナウドは、すでに所属チームのレアル・マドリード（スペイン）から、キャンペーンの顔になる許可を得ているという。